冬季大気汚染対策について

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冬季の大気環境の更なる改善に向けて、東京都は11月から1月を「冬季大気汚染対策」推進期間として設定し、大気汚染物質の削減に取り組みます。

皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

なぜ冬季に大気汚染対策が必要なのか?

東京の大気環境は、都民・事業者の取組により改善が進んでいますが、冬季は局地的に大気がよどみやすく、微小粒子状物質(PM2.5)の原因物質でもある窒素酸化物(NOx)等の大気汚染物質の濃度が高くなります。

PM2.5を削減するためにも、冬季における大気汚染対策は重要です。

冬の大気の特徴

通常、太陽光は地表面で吸収され、地表面に近い層から暖められ、大気は高度が高くなるほど温度が低くなり、上方(温度が低く重い)と下方(温度が高く軽い)の大気の対流が起きています。
しかし冬に、地上付近の大気温度が下がり、上方の温度よりも低い温度になってしまうと、対流が起きなくなり、大気が安定化します。この時、大気汚染物質は滞留しやすくなるため、局地的な大気汚染を引き起こす原因となっています。

実践してみよう!冬季対策メニュー

皆さんも冬季対策メニューに挑戦し、大気環境にやさしい生活を実践しましょう!
冬季大気汚染対策についてのリーフレットはこちら(PDF:1,528KB)
都民・都内事業者の皆様は...

環境にやさしい暖房機器の利用を!

家庭やオフィスで、暖房の過度な使用を控えることで、大気汚染物質の発生を抑えることができます。家庭やオフィスでの暖房は20℃を目安に設定しましょう。
また暖房機器を買い替える際は、省エネラベル等を確認し、より環境にやさしい機器を選びましょう。

ウォームビズに取り組みましょう

重ね着を工夫することで、暖房の使用を抑えた室内でも快適に過ごすことができます。寒いときには重ね着をするなど、過度に暖房機器に頼らない生活を実践しましょう。オフィスでも、マナーをふまえて暖かく装いましょう。

自動車の利用方法を見直し、公共交通機関等を活用しましょう!

交通量が増加することで、自動車からの排出ガスが大気環境に悪影響を与えます。
外出する時に、一人一人が公共交通機関や自転車での移動を心掛け、自家用車の利用を控えましょう。
また事業者の皆様も、公共交通機関の積極的な活用、運転ルートを見直し等、業務用車両の効率的な利用を徹底しましょう。

運転するときにはエコドライブ!

エコドライブとは、急加速や急減速、空ぶかしや不要なアイドリングを行わない運転のことです。少しの配慮で環境に対して大きな効果を得ることができるので、運転するときにはエコドライブを心掛けましょう。
また、自動車の買い替えの際には、環境にやさしい車を選びましょう。

東京エコドライブ

さらに、燃焼機器を設置している事業者の皆様は・・・

より一層の大気汚染対策にご協力ください!

燃焼機器(ボイラー等)は窒素酸化物(NOx)等の大気汚染物質の発生源です。
暖房・給湯のため燃焼機器の使用が増加する冬季に、設置機器の使用方法等を見直しましょう。
事業所において実施している機器の点検・清掃を冬季に合わせて徹底し、排ガスをきれいに保ちましょう(空気比の確認、排ガス処理装置の運転確認等)。

機器更新の際には...
より環境負荷の少ない機器への買い替えをご検討ください。
小型燃焼機器への買い替えの際には、東京都認定機器をご検討ください。
都は、令和3年度から水素燃料ボイラーの認定を開始しました。
重油等からガス燃料への転換や、電化もご検討ください。

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