暮らしの中のVOC

更新日

最近空を見上げたのはいつですか?

 東京の空。昔に比べるときれいになったといわれますが、今でも夏には「光化学スモッグ注意報」が発令されることもあります。しかし、その原因となる物質が、みなさんの身近な生活からも発生していることは、意外と知られていません。東京の空をもっときれいにするために、私たちにできることはなんでしょう?

光化学スモッグとVOC

 光化学スモッグという現象は、有害な光化学オキシダントが高濃度になると発生し、目やのどの痛みなどの原因となったり、農作物に様々な悪影響を及ぼしたりします。この光化学オキシダントの原因物質の一つが「VOC(揮発性有機化合物:Volatile Organic Compounds)」です。VOCとは、蒸発しやすい性質を持ち、大気中で気体となる有機化合物の総称で、トルエンやキシレンなど、よく使われるものだけでも約200種類あるといわれています。

身の回りにあるVOC製品

 VOCは、ものを溶かす性質・乾燥性などの優れた性能や経済性の点から、工業的に広く使われているだけでなく、一般家庭やオフィスで使用する様々な製品にも用いられています。代表的なものに、エアゾールスプレーのガス(可燃性のもの)、家庭用塗料、接着剤などがあります。
 一方、VOC製品は使い方を誤ると、人体への健康被害や、火災などの事故につながる危険性があります。

低VOC製品やサービスをかしこく選んで、工夫して使う

 VOCを削減するためには、製品やサービスを提供する工場や、事業者の取組が大切なことはもちろんですが、一般家庭やオフィスにおいて、ひとりひとりができることもたくさんあります。
<<画像をクリック してVOCのことを知ろう!>>
VOCを減らす暮らしの工夫とは?
低VOCの製品やサービスを選ぶためのポイントをご紹介します!
VOCについての認定基準を持つ環境ラベルをご紹介します!

企業のみなさまへ

 VOCの削減という企業の社会的責任(CSR)を果たすことによる、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組みませんか。
 低VOC製品を広く都民の皆様に知ってもらいませんか。
記事ID:021-001-20231117-003535