アスベストQ&A 基本的知識

アスベスト(石綿)に関する基本的な内容をQ&A形式でまとめました。

一括ダウンロード.pdf

1.基本的知識 2.使用状況・実態 3.教育施設 4.法令規制・資格
5.廃棄物の処理 6.健康影響 7.救済・助成等 8.労働災害
+ 基本的知識に関すること

Q1 アスベストとは何ですか? どんな種類がありますか?

Q2 アスベストにはどのような危険性があるのですか?

Q3 アスベストの使用用途はどのようなものがありますか?

Q4 アスベストに関するこれまでの規制はどのようなものがありますか?いつから使用禁止になったのですか?

Q5 アスベストの大気中の環境濃度はどのくらいですか?


  Q1 アスベストとは何ですか? どんな種類がありますか?

アスベストは、石綿(せきめん、いしわた)とも呼ばれる、天然の鉱物繊維です。代表的なものは蛇紋石系(じゃもんせきけい)のクリソタイル(白石綿)、角閃石系(かくせんせきけい)のクロシドライト(青石綿)及びアモサイト(茶石綿)の3種類です。

アスベストは、耐熱性、耐薬品性、絶縁性等の特性があり、安価な工業材料であることから、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等3,000 種を超える利用形態があるといわれています。アスベストは、その繊維が極めて細いため、大気中に飛散すること、吸い込む事が大きな問題となっています。

アスベストはその9割以上が建材製品に使用されております。特に、吹付けアスベストはビルの耐火材、耐熱材として、昭和31 年から昭和50 年初頭までに使用されており、現在、それらのビルが解体時期に入っています。解体する際、使用されたアスベストが周囲に飛散するのを防ぐために、除去作業を行う場所は、外気と隔離することが必要となっています。

アスベストの種類について
石綿 分類 石綿名 備考
蛇紋石系 クリソタイル(白石綿)

建材等の製品については労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止

角閃石系 クロシドライト(青石綿)

労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止

アモサイト(茶石綿)
アンソフィライト

他の石綿の鉱床中に不純物として含まれることが多い。
建材等の製品については労働安全衛生法に基づき製造・輸入等禁止

トレモライト
アクチノライト

担当:環境局 環境改善部 大気保全課 大気係
電話:03-5388-3492(内線:42-355)


  Q2 アスベストにはどのような危険性があるのですか?

アスベストの繊維は、きわめて細いため、浮遊しやすく、吸入されやすい特徴があります。アスベスト材そのものに毒性はありませんが、飛散したアスベスト繊維を吸入すると繊維は肺の中に残り、肺がんや中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症)の原因になります。アスベストによる健康障害の多くは、過去の様々な場面での職業的暴露に起因するものです。

また、建材にアスベストを使用しているビル等の解体(改修)や吹付けアスベストの経年劣化などにより、アスベスト粉じんの飛散が心配されています。

【参照】
・建物のアスベスト使用に関すること→Q6

担当:環境局 環境改善部 大気保全課 大気係
電話:03-5388-3492(内線:42-355)


  Q3 アスベストの使用用途はどのようなものがありますか?

用途は3,000種類以上に上ると言われています。その9割以上が建築資材の原料として使用され、建築物の壁材、屋根材、外装材、内装材に利用されています。住宅や倉庫では、軒裏、外壁、屋根等にセメント板が使用され、ビルでは、空調機械室等の天井、壁に吹付け材が使用されています。その他、自動車のブレーキ、電線の被覆材、器具の断熱材、シーリング材等に使用されていました。

また、一部の家電製品等にも使用されていましたが、現在市販されているものにはアスベストは使用されていません。

【参照】
・アスベスト使用の家電製品等に関する質問→Q16
・建物のアスベスト使用用途いついて→Q7

担当:環境局 環境改善部 大気保全課 大気係
電話:03-5388-3492(内線:42-355)


  Q4 アスベストに関するこれまでの規制はどのようなものがありますか?
いつから使用禁止になったのですか?

アスベストの使用は、段階的に禁止又は使用中止されてきました。

・アスベストの吹き付け作業:昭和50 年に禁止(特定化学物質等障害予防規則)

・クロシドライト(青石綿)の輸入中止:昭和63 年(業界自主規制)

・特定粉じん(石綿)の製造施設の届出及び敷地境界での測定を義務化:平成元年(大気汚染防止法改正)

・「建築物等の工事に伴うアスベスト飛散防止対策要綱」(東京都)を策定し、建築物等の工事におけるアスベスト飛散防止対策を規定:平成2 年、同要綱を「公害防止条例」に組み入れ、解体時の遵守事項等を規定:平成6 年

・アモサイト(茶石綿)の輸入中止:平成6年(業界自主規制)

・アスベストの中で、アモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)の製造、輸入、使用等:平成7年に禁止(労働安全衛生法施行令)

・吹付けアスベストを使用する建築物の解体等の作業に伴う石綿による大気汚染を防止するため作業基準の設定、事前届出等を規定:平成8年(大気汚染防止法改正)

・アスベストの中で、クリソタイル(白石綿)の製造、輸入、使用等:平成16 年10 月に原則禁止(労働安全衛生法施行令)

ただし、有毒ガスなどを扱う化学プラントの配管接合部分に使うシール材など代替が難しいものは、現在でも使用が認められています。

担当:環境局 環境改善部 大気保全課 大気係
電話:03-5388-3492(内線:42-355)


  Q5 アスベストの大気中の環境濃度はどのくらいですか?

都内3地点で一般大気環境中のアスベストのモニタリングをしています。

(1) S.60~H.21(アスベスト繊維数濃度)

  S.60 S.61 S.62 S.63 H.1 H.2 H.3 H.4 H.5 H.6 H.7 H.8 H.9 H.10
江東区 0.84 1.45 0.67 0.40 0.35 0.42 0.15 0.10 0.09 0.06  0.21 0.19 0.20 0.20
新宿区 0.85 1.11 0.59 0.33 0.23 0.24  0.21 0.07 0.05 0.04 0.20 0.16 0.19 0.20
多摩市  -  - 0.28 0.47 0.44 0.24 0.13  0.13 0.05 0.04 0.20 0.18 0.18 0.18

 

  H.11 H.12 H.17 H.18  H.19  H.20  H.21 
 江東区 0.25 0.23 <0.3  <0.3  <0.3  <0.3  <0.15
 新宿区 0.20 0.22 <0.3  <0.3  <0.3  <0.3 <0.15
 多摩市 0.23 0.21 <0.3 <0.3  <0.3  <0.3  <0.15 

 

(2) H.22~ (総繊維数濃度※)

  H.22 H.23 H24
江東区  0.52  0.30 0.28
新宿区 0.52  0.30 0.30
多摩市 0.55  0.23 0.22

 

※ 総繊維数濃度とは、アスベスト繊維以外の繊維も含み、長さ5μm以上、幅3μm未満でかつ長さと幅の比(アスペクト比)3:1以上の繊維状物質の濃度。

環境省が定めるアスベストモニタリングマニュアルが平成22年6月に改正され、総繊維数濃度が1本/Lを超えた場合に電子顕微鏡法にてアスベストを同定・計測する方法となった。そのため、平成22年度から総繊維数濃度の年平均値を表示している。

なお、平成22年度は各月のデータで総繊維数濃度が1本/Lを超えたものについて、分散染色を用いた方法によりアスベストの同定・計測を行った。その結果、アスベスト繊維数濃度(クリソタイル・クロシドライト・アモサイト・アンソフィライト・トレモライト・アクチノライト)について、すべて検出下限値未満であった。 

江東区:江東区新砂(東京都環境科学研究所)
新宿区:昭和60年度~平成4年度:新宿区百人町(東京都健康安全研究センター(旧東京都衛生研究所))
平成5 年度~12年度:新宿区高田馬場(新宿福祉作業所)
平成17 年度:新宿区百人町(東京都健康安全研究センター)
多摩市:多摩市愛宕(多摩一般環境大気測定局)

担当:環境局 環境改善部 大気保全課 大気係
電話:03-5388-3492(内線:42-355)

本サイトの情報を無断で複製・転用することを禁じます。

メールマガジンはこちら

お問い合せサイトマップ東京都環境局個人情報保護基本方針サイトの利用条件リンク集

東京都|東京都のホームページへ

東京都環境科学研究所