平成9年度 環境汚染状況調査結果(東京湾)2

1 目 的

東京都では、廃棄物の焼却過程、農薬の製造過程等で非意図的に生成されるダイオキシン類について、東京都内湾の環境汚染状況の推移を監視していくことを目的として、環境保全局が水質及び底質について、衛生局が魚類についてそれぞれ調査を実施しています。
本調査は、平成元年度から実施しており、9年度の調査結果は次のとおりです。

2 調査方法

水質と底質は平成9年10月、東京都内湾の5地点((1)隅田川河口沖、(2)荒川河口沖、(3) 多摩川河口、(4)多摩川河口沖、(5)中央防波堤沖)において採取しました。

魚類は平成9年9月、東京都内湾の4地点((1)若洲西側、(2)荒川河口、(3)多摩川河口、(4)羽田空港北側)において採取しました。調査検体は、3種(スズキ、ボラ、コノシロ)30検体です。

分析項目は、ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン)のうち、塩素数4〜8のダイオキシン類29項目です。

3 調査結果

(1) 水質

(1) 多摩川河口沖を除く4地点でダイオキシン類が検出されました(平成2年度及び3年度にそれぞれ4地点、1地点で検出)。なお、2,3,7,8-TCDD(2,3,7,8-四塩化ジベンゾパラジオキシン)は、平成元年度から9年度のいずれの調査でも検出されていません。

(2) 検出されたダイオキシン類の値を2,3,7,8-TCDD当量濃度で表すと、0 〜 0.000056ng/lの範囲でした。

(2) 底質

(1) 全地点でダイオキシン類29項目が検出されました。なお、2,3,7,8-TCDDの濃度は、0.0003〜0.0008ng/gの範囲でした。

(2) 検出されたダイオキシン類の値を2,3,7,8-TCDD当量濃度で表すと、0.016 〜0.032ng/g の範囲でした。

(3) 魚類 (調査結果はここをクリックしてください)

(1) 3魚種30検体のうち、全てからダイオキシン類が検出されました。

(2) 検出されたダイオキシン類の値を、2,3,7,8-TCDD当量濃度で表すと、平均値は0.0017ng/gであり、昨年度(0.0020ng/g)より減少しました。

4 結 論

(1) 水質については、微量ではあるが、5地点中4地点からダイオキシン類が検出されました。

(2) 底質については、全地点でダイオキシン類が検出されていますが、これまでの調査と比べて大きな変化はありません。

(3) 魚類については、全ての魚類からダイオキシン類が検出されていますが、2,3,7,8-TCDD当量濃度の平均値は平成元年度からの調査の濃度範囲内にあり、汚染レベルに変化はありません。

5 今後の対応

東京都内湾におけるダイオキシン類による環境汚染状況は、水質、底質及び魚類とも、これまでの調査と比べて大きく変化はしていません。しかし、ダイオキシン類は、非意図的に生成される有害な化学物質であることから、東京都では、平成10年度より調査対象生物に貝類(ムラサキイガイ)を加えるなど、今後とも環境汚染状況の推移をより注意深く監視していくこととしています。

問い合わせ先

──水質・底質関係──

環境保全局水質保全部水質監視課

5388-3520(直)

──魚類関係──

衛生局医療福祉部環境公害保健課

5320-4493(直)

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