トップページ > 化学物質・土壌汚染対策 > 化学物質対策 > ダイオキシン類対策 > ダイオキシン類調査結果 > 平成12年度 都内環境中のダイオキシン類調査結果について

平成12年度 都内環境中のダイオキシン類調査結果について

平成13年6月28日
環境局
問い合わせ先
東京都環境局環境評価部広域監視課
電話 03-5388-3580

東京都は、都内の環境中におけるダイオキシン類の汚染状況を把握するため、平成12年1月に施行されたダイオキシン類対策特別措置法第26条に基づき、大気、土壌、地下水、公共用水域の水質及び底質の調査を実施しました。国土交通省が多摩川等で調査した速報値も含めて調査結果を取りまとめましたのでお知らせいたします。

1 調査結果

12年度の調査は、11年度の調査に比べ、地点数及び調査回数を大幅に増やして行いました。その調査結果の概要は次のとおりです。

調査対象 環境基準(TEQ) 地点数 平成12年度調査結果(TEQ)
平均値 濃度範囲
大気 0.6 pg/立方m以下 23 0 .21 pg/立方m 0.057~ 0.22 ~ 0.34pg
/立方m
土壌 1000 pg/g以下 62 29pg/g 0.86~17~160pg/g
地下水 1 pg/リットル以下 87 0.078pg/リットル 0.066~ 0.071~0.17pg
/リットル




水質 河川 1 pg/リットル以下 59 0.44 pg/リットル 0.071~ 0.31 ~2.0 pg
/リットル
海域 1 pg/リットル以下 8 0.26 pg/リットル 0.18 ~ 0.24 ~0.41pg
/リットル
湖沼 1 pg/リットル以下 1 0.16 pg/リットル -
底質 河川 - 59 16pg/g 0.075~ 1.7~240pg/g
海域 - 8 17pg/g 5.9~14~36pg/g
湖沼 - 1 6.4pg/g -

注1) pg(ピコグラム)は1兆分の1g。

(注2) TEQは検出されたダイオキシン類の量を一番毒性の強いダイオキシンの量に換算した値。

(注3) 濃度範囲は、最小値~中央値~最大値の順に記載。

2 調査結果の評価
ダイオキシン類の環境基準は、底質を除いて大気、土壌、水質について定められています。

  • (1) 大気、土壌、地下水については、すべての地点で環境基準を下回りました。
    • ア 大気については、焼却施設などの発生源規制の効果があらわれ、濃度が低くなっています。
    • イ 土壌については、10年度の全国一斉調査に比べ、高いレベルとなっていますが、環境基準を大幅に下回っています。
    • ウ 地下水については、全国一斉調査結果と同程度の濃度で、環境基準を下回っています。
  • (2) 河川では、旧中川(中平井橋)、古川(金杉橋)及び綾瀬川(内匠橋)の3地点で環境基準を上回りました。なお、11年度調査で環境基準を上回った中川(飯塚橋)、同(平井小橋)、荒川(堀切橋)及び神田川(柳橋)の4地点についてはいずれも環境基準を下回りました。

3 今後の対応
都内の環境中におけるダイオキシン類の汚染状況を把握するため、今後も同様の調査を継続して実施するとともに、環境基準を超えた地点については、追跡調査を行います。

[参考資料]

I 調査概要

1 調査内容

調査対象 地点数 調査地点選定理由 調査回数及び時期
大気 20
3
都内を16ブロックに分け各1~2地点
(全地点毎年調査)
高濃度地点周辺
毎月
1回24時間
各季
1回24時間
土壌 62 面積、人口等から算定。
5年間で286地点を調査予定(注1)
年1回
11月~12月
地下水 87 都内を4kmのメッシュに分け各1井戸(注1) 年1回 10月
公共用水域 水域 河川 50 都が調査を担当する環境基準点等
(一部の地点は毎年調査)(注2)
年2回
8月と2月
海域 8
湖沼 1
底質 河川 50 都が調査を担当する環境基準点等
(一部の地点は毎年調査)(注2)
年1回
8月
海域 8
湖沼 1

(注1) 土壌及び地下水は、毎年新しい地点を選び調査を実施しています。

(注2)このほか、河川の水質及び底質については、国土交通省が9地点で年1回10月に調査をしています。

2 調査地点(図1-1~1-4 参照)

3 対象物質
ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン及びコプラナーPCB)を対象としました。

4 調査方法
調査方法については、調査対象毎に環境省のマニュアル等に準拠し、採取及び分析は分析機関に委託して行いました。

II 調査結果

1 大気( 表1 )( 図2と図3

(1) 環境基準の適合状況
環境基準(年平均値で0.6pg-TEQ/立方m以下)と比較すると、全地点で環境基準を下回っていました。毎月調査を行った地点における年平均値の最高濃度は0.31pg-TEQ/立方mと、環境基準の半分でした。

(2) 濃度範囲
ダイオキシン類濃度は、0.0087~0.70pg-TEQ/立方mの範囲にあり、平均値は0.21pg-TEQ/立方mで、11年度(各季節2回の調査。濃度範囲は0.052~1.3pg-TEQ/立方m、平均値は0.25pg-TEQ/立方m)より低くなっています。

(3) 過去の調査との比較
調査を開始した9年度から経年的に濃度レベルが下がっており、着実に発生源規制の効果があらわれています。

2 土壌( 表2と図4

(1) 環境基準の適合状況
環境基準(1000pg-TEQ/g以下)及び調査指標値(250pg-TEQ/g、この値を超えた場合は、追跡調査を行う。)と比較すると、全地点でこれらの値を下回りました。

(2) 濃度範囲
ダイオキシン類濃度は、0.86~160pg-TEQ/gの範囲にあり、平均値は29pg-TEQ/gでした。10年度に国が実施したダイオキシン類緊急全国一斉調査の大都市地域の結果(濃度範囲0.063~35pg-TEQ/g、平均6.1pg-TEQ/g、8割以上が30pg-TEQ/g以下)と比べると、都内の状況はかなり高いレベルとなっていますが、環境基準を大幅に下回っています。
濃度の高い地点は、客土した土壌(よそから搬入した土壌)にダイオキシン類が含まれていたか、野焼き(たき火)の可能性が推定されます。

3 地下水( 表3と図5参照

(1) 環境基準の適合状況
環境基準(年平均値1pg-TEQ/L以下)と比較すると全地点で環境基準を下回りました。地下水については、濃度変化がほとんどないことから年1回の調査結果で環境基準の適否を判断しています。

(2) 濃度範囲
ダイオキシン類濃度は0.066~0.17pg-TEQ/リットルの範囲にあり、平均値は0.078pg-TEQ/リットルでした。10年度に国が実施した緊急全国一斉調査の大都市の結果(濃度範囲0~5.4pg-TEQ/リットル、平均0.081pg-TEQ/リットル)と比べほぼ同程度の濃度でした。

4 公共用水域( 表4と図6と図7参照

(1) 水質

  • ア 環境基準の適合状況
    環境基準(年平均値1pg-TEQ/リットル以下)と比較すると、旧中川(中平井橋1.2pg-TEQ/リットル)及び古川(金杉橋2.0pg-TEQ/リットル)の2地点で環境基準を上回りました。国土交通省の調査では綾瀬川(内匠橋)の1地点で基準値を超えました。11年度調査で環境基準を上回った中川(飯塚橋)、同(平井小橋)、荒川(堀切橋)及び神田川(柳橋)の4地点についてはいずれも環境基準を下回っています。
  • イ 濃度範囲
    河川、海域、湖沼のそれぞれのダイオキシン類濃度は0.055~3.2pg-TEQ/リットル、0.082~0.70pg-TEQ/リットル、0.11~0.21pg-TEQ/リットルの範囲にあり、それぞれの平均値は0.44pg-TEQ/リットル、0.25pg-TEQ/リットル、0.16pg-TEQ/リットルで、河川の濃度が一番高くなっています。8月の調査で環境基準を超えた地点は、江東内部河川、城南河川等の7地点でした。いずれも10年度及び11年度に、国や自治体で実施した調査結果(0.0014~14pg-TEQ/リットル)の範囲内でした。

(2) 底質
底質には環境基準が定まっていません。
河川、海域のそれぞれのダイオキシン類濃度は、0.075~240pg-TEQ/g、5.9~36pg-TEQ/gの範囲にあり、それぞれの平均値は16pg-TEQ/g、17pg-TEQ/g、湖沼は6.4pg-TEQ/gでした。いずれも10年度及び11年度に、国や自治体で実施した調査結果(0~260pg-TEQ/g)の範囲内でした。江東内部河川等において、これまでの都内の底質調査結果(最高55pg-TEQ/g)に比べ比較的高濃度のダイオキシン類が検出されました。

(3) 追跡調査
11年度に環境基準を超えた神田川、8月の調査で環境基準を超えた古川及び江東内部河川について追跡調査を行いました。

  • ア 神田川
    水質及び底質について4地点で調査を行いました。
    水質及び底質のそれぞれのダイオキシン類濃度は、0.20~0.26pg-TEQ/リットル、1.6~2.7pg-TEQ/gの範囲にありました。いずれも11年度の柳橋の水質1.3pg-TEQ/ リットル及び底質55pg-TEQ/gに比べ低濃度でした。
  • イ 古川
    水質5地点、底質3地点で調査を行いました。
    水質及び底質のそれぞれのダイオキシン類濃度は0.27~0.98pg-TEQ/リットル、4.5~21pg-TEQ/gの範囲にあり、5地点の水質濃度は、8月の金杉橋の水質3.2pg-TEQ/リットルに比べ低濃度でした。
  • ウ 江東内部河川
    水質及び底質について15地点で調査を行いました。
    水質及び底質のそれぞれのダイオキシン類濃度は、0.28~2.1pg-TEQ/L、45~360pg-TEQ/gでした。環境基準を上回った地点は旧中川の中川新橋と平井橋で、それぞれ1.8pg-TEQ/L、2.1pg-TEQ/Lであり、8月の旧中川(中平井橋)の水質1.7pg-TEQ/Lと同程度でした。

III 精度管理の実施
ダイオキシン類の測定結果の信頼性を確保するため、東京都環境科学研究所分析研究部と連携して各委託分析機関に対し立入検査及びクロスチェック等を行いました。

IV 各調査対象別詳細調査結果等

表5  定量下限値、検出下限値等
表6  平成12年度 大気中のダイオキシン類異性体等分析結果
表7  平成12年度 土壌中のダイオキシン類異性体等分析結果
表8  平成12年度 地下水のダイオキシン類異性体等分析結果
表9  平成12年度 公共用水域のダイオキシン類異性体等分析結果(水質・底質)

メールマガジンはこちら

お問い合せ東京都環境局個人情報保護基本方針サイトポリシーリンク集

東京都|東京都のホームページへ

東京都環境科学研究所

2020年の東京