第115回東京都自然環境保全審議会議事速記録

日 時 平成20年10月15日(水)午後1時03分~午後3時03分

場 所 第二本庁舎31階特別会議室27

会議次第

1 開会

2 議事
(1)温泉動力の装置について(審議)
(2)株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業について(審議)
(3)その他

3 閉会


(午後1時03分 開会)

○福永会長 ただいまから、第115回東京都自然環境保全審議会を開催いたします。

委員の皆様におかれましては、大変お忙しいところご出席を賜りまして、まことにありがとうございます。

審議に入ります前に事務局から報告がございます。

○中島自然環境部長 初めに、10月9日付けで新たに委員になられた方々をご紹介いたします。新委員の方には、資料1「第18期東京都自然環境保全審議会委員名簿」に丸印をつけさせていただいております。では、紹介をさせていただきます。林田武委員でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

なお、山田忠昭委員につきましては、本日所用のためご欠席されております。次回ご出席いただいた折にご紹介をさせていただきます。

次に、7月に職員の人事異動がございましたので、新たな事務局職員を紹介させていただきます。有留環境局長でございます。続きまして、自然環境部水環境課長の仁科でございます。 以上、よろしくお願いいたします。

次に、資料につきまして、事前に送付させていただきましたもののほか、本日新たに配付いたしました資料といたしまして、資料1「第18期東京都自然環境保全審議会委員名簿」、資料7「株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業自然環境調査報告書(猛禽類調査別途資料)」でございます。これをお配りしております。事前に郵送いたしました資料ともども足りない資料がございましたら事務局までお知らせ願います。

また、会議資料ではございませんけれども、平成20年版の環境局事業概要ができておりますので、配付させていただきました。

以上でございます。

○福永会長 ただいま事務局から資料について説明がありましたけれども、皆様いかがでしょうか。よろしゅうございますか。

それでは、ここで有留環境局長から一言ごあいさつをいただきます。

○有留環境局長 7月1日付けで環境局長に就任いたしました有留でございます。第115回の東京都自然環境保全審議会の開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

本日は大変お忙しいところ当審議会にご出席いただきまして、まことにありがとうございます。また、委員の皆様には日ごろより都の自然環境行政に格別のご理解とご協力をいただきまして、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。

さて、東京都では昨年より水と緑の回廊で包まれた美しいまち東京の復活を目指して、「緑の東京10年プロジェクト」を開始し、さまざまな施策を展開しております。緑あふれる東京を実現するためには、都民や企業など、さまざまな主体が協働して緑の創出に取り組み、都内に緑のムーブメントを起こしていくことが必要だと考えております。「緑を育てたいと思う心」、「身の回りにある豊かな緑を大切に守りたいと思う心」こそが緑豊かな東京を築き上げる原動力であると考えております。昨年10月から開始いたしました緑の東京募金はこの1年で約2億6,000万円余りものご協力をいただいておりまして、この募金を活用して校庭の芝生化や海の森の整備などを推進しております。今後とも都民の皆様と手を携えまして緑の創出と自然環境の保全をより一層進めてまいりますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

さて、本日の議題は温泉動力の装置の許可案件2件及び株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業の開発案件の計3件の諮問案件についてご審議をお願いしております。忌憚のないご意見をよろしくお願いいたします。

結びに、委員の皆様には一層のご指導を賜りますようお願い申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。

○福永会長 それでは、議事に入りたいと思いますが、本日の議事の進め方につきまして事務局から説明をお願いします。

○中島自然環境部長 初めに、会議の定足数につきましてご報告いたします。本日現在の審議会の委員及び臨時委員の方の総数は36名でございます。本日、ただいまの出席者は26名でございます。東京都自然環境保全審議会規則第5条第1項によりまして過半数の委員のご出席をいただいておりますので、会議が成立しておりますことをご報告申し上げます。

次に、本日の議事でございますが、1番目の審議事項といたしまして諮問第354号及び諮問第355号の2件の温泉動力の装置の案件をそれぞれ事務局から説明させていただきます。その後に温泉部会長から部会での審議結果のご報告をいただき、ご審議をいただきたいと存じます。

続きまして、2番目の審議事項といたしまして、諮問第353号の株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業について事務局から説明をさせていただきます。その後に規制部会長から部会での審議結果のご報告をいただきご審議をいただきたいと存じます。

以上のように考えております。

○福永会長 傍聴をご希望される方がいらっしゃいます。審議会運営要領第6により、この会議は公開となっておりますので、傍聴を認めたいと思います。では、傍聴の方に入場をしていただいてください。

それでは、審議に入らせていただきます。本日ご審議いただきます案件の諮問文はお手元に配付してありますので、朗読は省略をさせていただきます。

では、諮問第354号及び諮問第355号の温泉動力の装置につきまして、事務局から事案の説明をお願いいたします。

○仁科水環境課長 仁科でございます。よろしくお願いいたします。

それでは、お手元の資料3をごらんください。諮問案件は354号、355号、申請地が、八丈町、八王子市の動力装置の2件でございます。

それでは、お手元の資料の2ページをお開きください。本件は平成19年に掘削を許可された温泉で、平成20年6月に掘削が完了しております。温泉名は末吉かん沢温泉でございます。現在の温泉の状況でございますが、掘削深度は1,300メートル、温度は49.8度、ナトリウム-塩化物強塩温泉で、湧出量は毎分500リットルとなっております。

この温泉をくみ上げるために申請されました動力装置は原動機出力15キロワットの水中モーターポンプで、吐出口の断面積は33.17平方センチメートルとなっております。この動力装置によりまして1日最大131.8立方メートルの温泉をくみ上げ、昨年にくみ上げができなくなりました既存の道ケ沢温泉にかわりまして申請地の町営の温浴施設に供給する予定でございまして、既存の道ケ沢温泉につきましては本案件の温泉開発後は埋め戻しを予定することになっております。

なお、八丈町は温泉動力の装置に係る審査基準による規制対象外の地域でございまして、また掘削時に可燃性天然ガスは検出されておりません。

それでは、3ページをごらんください。地図の中で赤い矢印を示されているところが申請地でございます。温泉の状況につきましては東西南北4方向で写真を撮っておりますのでご確認ください。

左の上でございますが、周辺の配慮を要する井戸や湧水につきまして確認をしましたところ、これは八丈町に照会をいたしましたところ、該当するものはないということの回答をいただいております。

それでは、続きまして1枚おめくりいただきまして、諮問第355号八王子市上壱分方町の動力につきまして、ご説明いたします。

本件は平成18年に掘削を許可された温泉で、平成20年4月に掘削が完了しております。温泉名は八王子天使の湯でございます。現在の温泉の状況は、掘削深度1,499.5メートル、温度は28.1度、アルカリ性単純温泉で、湧出量は毎分100リットルとなっております。この温泉をくみ上げるために申請されました動力装置は、原動機出力5.5キロワットの水中モーターポンプで、吐出口断面積は21.96平方センチメートルとなっております。この動力によりまして1日最大30立方メートルの温泉をくみ上げ、申請地にあります病院内の入浴施設に供給する予定となっております。

なお、申請地は温泉動力の装置にかかわる審査基準による規制対象外の地域でございます。

また、温泉水中に可燃性天然ガスが含まれておりまして、温泉採取施設やガス分離設備、これにつきましては改正されました温泉法に基づきまして屋外に設置することになります。

それでは、5ページをごらんください。地図の中で赤い矢印を示されているところが申請地でございます。温泉の状況は東西南北写真4枚でございます、ご確認ください。それから、左の上でございます。周辺の配慮を要する井戸や湧水につきましてですが、これについては東京都水道局また八王子市に意見照会をいたしました。そのところ水道局から水源井戸に該当するものはないと回答がございました。湧水につきましては3カ所あるとの回答がございました。地図で見ますと、赤い①、②、③でございます。これを照会しました八王子市に確認しましたところ、本案件も掘削が終わっておりますが、これらの湧水には特段の影響、問題はございませんでしたという回答はいただいておりますが、八王子市としましては今後動力装置に当たって八王子市や地元自治会に対し申請者との温泉の情報交換、これをお願いしたいというお話でございましたので、早速申請者に対しその旨を指導いたしまして、既に八王子市と地元自治会また申請者との間で話し合いが行われている状況でございます。

説明は以上でございます。よろしくご審議をお願いいたします。

写真で①、②、③と言いましたが、②、③、④の間違いでございました。失礼いたしました。

○福永会長 この件につきましては温泉部会におきまして審議をしていただいておりますので、その結果につきまして、今橋温泉部会長から部会報告をお願いいたします。

○今橋温泉部会長 温泉部会長の今橋でございます。よろしくお願いいたします。

それでは、ただいま事務局から説明のありました諮問354号及び第355号につきまして、去る9月9日に開催されました温泉部会での審議結果を報告申し上げます。

まず、諮問第354号八丈町末吉の温泉動力の装置につきまして、ご報告いたします。申請書類の内容、装置される温泉動力装置の能力、それから申請地周辺の状況などを審議いたしました。審議に当たりましては、地質のデータや温泉成分分析のデータなどを参考に検討いたしました。

周辺地周辺には既存温泉が1カ所存在しますが、本件申請温泉が稼動後は廃止される予定であり、問題はないと判断いたしました。

また、今、事務局から説明がありましたように、配慮を要する井戸、湧水は周辺にはなく、温泉採取時の可燃性天然ガスも検出されておりません。

以上のことから、申請されました温泉動力の装置につきましては申請地周辺の公益を害する恐れがないと判断したため、許可相当との結論に達しました。

続きまして、諮問第355号、八王子市上壱分方町の温泉動力の装置について報告いたします。

本件についても、同じく申請書類の内容、装置される温泉動力装置の能力、申請地周辺の状況などを審議し、地質のデータや温泉成分分析のデータなどを参考に検討いたしました。申請地周辺には湧水が3カ所あるものの、地形、地盤等からして影響を受ける可能性は極めて低いと判断いたしました。また、温泉採取時の可燃性天然ガスに対する安全対策につきましても所管部署が適切に指導を行うということを確認いたしました。

以上のことから、申請されました温泉動力の装置につきましては、申請地周辺の公益を害する恐れがないと判断したため、許可相当との結論に達しました。

以上の2件が温泉部会の報告でございます。以上でございます。

○福永会長 それでは、ただいまの温泉部会からの報告につきまして審議をお願いしたいと思います。ご発言の方はご発言をお願いいたします。

○村松委員 温泉の問題については、これまでも私たちは意見は言っているのですが、質問でなくて、私の意見ということで述べさせていただきます。

八丈町の温浴施設につきましては、公共性があるということから賛成をいたします。

八王子市の病院内温泉につきましては、掘削を審議した平成18年7月11日の第109回東京都自然環境保全審議会の中でも、限りある資源を有効に活用し、地盤沈下などを防ぐためにも一定の規制をかける必要があり、総量規制に踏み出すよう求めて反対してきたところです。こういう点で、今度の病院内温泉につきましても、特定事業者の利益のために限られた資源を掘削するものであって、反対です。

以上です。

○福永会長 ほかにご意見はございますでしょうか。

○山脇委員 病院施設で温泉を使うということですね。それはどのような用途で使うということなのか。

○仁科水環境課長 ご説明いたします。

病院の入院患者につきまして、既に病院内に入浴施設がございます。そこと、従業員の看護師さんとか医療従事者の方のお風呂もございますので、それに使うというふうに予定しております。

○福永会長 ほかにございますでしょうか。

(「なし」と言う者あり)

○福永会長 それでは、それぞれご意見等もございまして、ここで皆様にお諮りをいたしたいと思います。

まず、諮問第354号、これにつきましては反対意見がございません。354号の温泉動力の装置につきましては、本審議会として温泉部会長の報告のとおり許可相当と認め、知事に答申したいと思いますけれども、よろしゅうございますか。

(「異議なし」と言う者あり)

○福永会長 ありがとうございました。

それでは、次に諮問355号について反対のご意見の方もいらっしゃいましたので、これは採決をさせていただきたいと思います。

本件につきまして、反対の方の挙手をお願いいたします。

(反対者挙手)

○福永会長 ありがとうございます。

反対少数というふうに認めます。したがいまして、本審議会といたしましては2件とも許可相当ということで答申をいたします。事後の手続につきましては事務局によろしくお願いいたします。

続きまして、諮問第353号の株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業についてですが、議事に入ります前に本件の資料について一部を非公開にいたしたいとの提案が事務局からありますので、お聞きを願いたいと思います。

○佐藤計画課長 それでは、ご説明申し上げます。

本日お配りいたしました資料7「株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業自然環境調査報告書(猛禽類調査別途資料)」でございますけれども、これらの資料の中にはオオタカの営巣等に関する調査結果が掲載されております。この調査結果が公開されますと営巣地への人の立ち入りや密猟等、オオタカへの影響が及ぶ恐れがございます。このような情報は参考資料1でお配りいたしました東京都情報公開条例第7条第6号の当該事務または事業の性質上当該事務または事業の適正な遂行に支障を及ぼす恐れがあるものに該当いたしまして、情報公開条例の非開示情報に当たるものと考えております。このため、資料7につきましては本日の審議会での審議資料とした後は非公開としたい、そういう提案でございます。

なお、審議会資料の非公開につきましては、参考資料2でお配りいたしました東京都自然環境保全審議会運営要領の第6第3項に規定がございます。

以上、ご了承いただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。

○福永会長 ただいま事務局から、本日の審議会資料7の「株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業自然環境調査報告書(猛禽類調査別途資料)」ということになっておりますが、これにつきまして非公開にしたいとの提案がございました。よろしゅうございますか。

(「異議なし」と言う者あり)

○福永会長 ありがとうございました。

それでは、本日の資料7につきましては非公開といたしまして、審議終了後事務局が回収をいたします。

では、諮問第353号の株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業について、事務局から事案の説明をお願いいたします。

○加藤緑環境課長 緑環境課長の加藤でございます。よろしくお願いいたします。

お手元にお配りしてございます資料4「株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業計画書の概要」及び資料5の同計画書によりましてご説明いたしますが、資料5の計画書はボリュームもございます。また図面等の資料の折り込みが多くございますので、資料4の概要版で説明させていただきます。

まず、資料での説明の前に主な経過でございますが、本件採石事業は当初の計画は平成3年でございます。当時は20年間の採掘予定でございましたが、事業進捗中に予定地の一部に採掘に向かない区域が見つかりましたため、ことしの12月で終掘の予定でございます。そのため、ことしの5月20日に今回の拡張変更の申請がなされたものです。

なお、平成3年に許可を受けましたのは別の事業者でございまして、今回の申請者は平成16年に事業を承継しております。

それでは、資料4の1ページをお開き願います。まず、拡張事業の概要といたしまして、ここでは採石事業の概要、製品の需給の状況、及び今回の事業区域を拡張する理由などが説明されております。ページの右側には採石の手順の模式図を載せております。採掘いたしました岩石はプラントで破砕し、ふるいにかけられ、製品としては①の道路用採石、②のコンクリート用採石及び③の鉄道用採石ということで出荷されております。

次に、2ページをごらん願います。1.2事業の概要でございます。事業区域は面積46万2,128平方メートル、採取期間は許可の翌日から20年間、事業地はあきる野市戸倉字盆堀日影清水2,012-イ他でございます。年間の採取量は30万トンです。右側は事業区域の位置図でございまして、事業区域を図面に赤く表示してございます。JRの武蔵五日市の駅から南西約4キロメートルの山地に位置してございます。地図上の赤い実線が今回申請の事業区域でございます。点線が現在の既事業区域となってございます。

続きまして、3ページをお開き願います。事業区域の航空写真でございます。青の実線が現在許可しております既事業区域でございます。赤の実線が今回申請の事業区域でございます。また、赤の点線が今回申請の採掘をする区域でございます。

4ページをごらん願います。事業区域内及び周辺を撮影した写真でございます。左の下のほうから、写真の②、③は採石プラントの状況、⑧、⑨、⑩が現在ある調整池・沈砂池の状況でございます。そして、写真の⑪、⑫、⑬が採掘した後の平な部分、犬走りまたは使用部分によりましては前後関係で小段またはベンチといっておりますが、その部分への植裁の状況を示してございます。

続きまして、5ページをお開き願います。1.5といたしまして、本件拡張申請の理由が記載されております。当事業地を初め多摩地域の岩石は他の地域と比べてかたい性質を持っているだけでなく、吸水性が低いことから耐震性にすぐれているという特徴を持っております。コンクリート用骨材の高規格化が求められております昨今、今後とも需要が見込まれていることから、今回事業区域を拡張して生産を継続するということでございます。

右側、表の1.6-1事業区域の用地面積及びその右側にあります図の1.6-1事業区域の概要図をごらんください。既事業区域は①と②で示してございます。①は自然保護条例が施行される昭和48年以前から事業が行われていた区域3万2,927平方メートルでございます。この部分は当初に許可した平成3年の時点では許可対象区域には入れておりませんでしたが、今回の変更手続を機に対象区域に入れ込むということで、拡張計画区域Bというふうに表記しております。

②で示してございます既事業区域は22万3,751平方メートルでございます。今回新規に拡張する計画区域Aは③と示してございまして、20万5,450平方メートルとなってございます。

次に、その下の表1.6-2事業区域内の緑地区分で緑地の区分を示してございます。大きくは残留緑地、植裁緑地、未伐採林(開発予定森林)に区分し、さらに残留緑地につきましては残留緑地保護のための採掘区域と残留緑地との間の幅5メートルの緩衝地帯である回復緑地に区分しています。

6ページをごらん願います。左側の図1.6-2が現在許可を受けている平成23年終了予定の計画図でございます。右側、図1.6-3が今回申請の事業区域図面でございます。右側図面の左下のほうに枠で説明を入れてございますが、こちらの青の点線の箇所、青の破線の箇所がございますが、平成3年の許可のときには採掘区域に位置づけられておりましたが、先ほどご説明のとおり事業を行う中で弱い岩が多くあり、林道側への土砂崩落などの懸念もあることから、今回の申請では残留緑地ということで位置づけております。また、その代替といたしまして、この図面の北側の残留緑地として計画されていました部分を採掘区域というふうに変更しております。

次に、7ページをごらん願います。自然環境の現況でございます。まず、地形でございますが、事業区域は最高点が標高670メートルの低山ではございますが、急峻な斜面を持つ山地であります。次に、地質でございますが、図2.1-1地質図に記載のとおり、岩質は黄色で示している砂岩と青で示している頁岩及びその両方の五層となっております。

続きまして、8ページをごらん願います。地下水の状況でございますが、岩盤からの湧水はほとんど認められないため、山帯の岩盤の透水性は小さく、岩盤内の地下水は微細な割れ目内の間隙に存在する亀裂水のみであると考えられます。

次に、土壌の状況でございますが、右上の図2.1-3土壌図にございますように、採石場を除く森林部はほとんどが褐色森林土でございます。

次に、右下の図2.1-4表土分布図でございますございますが、採石場を除く森林部の表土厚はほとんどが10センチから50センチとなっております。

  次に、9ページをお開き願います。植物相及び植物群落についてですが、まず植物相の現地調査は事業区域及びその周辺約100メートルの範囲で実施しておりまして、事業区域内では108科、434種が確認されました。このうち採掘区域内では、センブリ、イナモリソウ、イガホオズキ、マルバサンキライ、エビネの5種が注目される種に該当しております。

なお、注目される種及び群落の選定基準は中段点線内に示しております。表2.2-1では、これらの注目される種が確認された場所を、事業区域のうち採掘区域内とそれ以外並びに周辺区域に区分して示しております。右側上の図2.2-1はその分布図でございます。

次に、植物群落ですが、その現地調査は事業区域及びその周辺約250メートルの範囲で実施しております。結果といたしまして、植物群落7区分が確認されています。事業区域内ではフサザクラ群落が注目される植物群落に該当しております。

続きまして、10ページをごらん願います。哺乳類につきましては事業区域及びその周辺約250メートルの範囲で実施しておりまして、7目、10科、16種が確認されております。うち採掘区域内ではニホンザルが注目される種に該当しております。

なお、採掘区域内では巣穴等の確認はされておりません。右上の図2.3-1に確認位置を示しております。

次に、鳥類につきましても同じ範囲で調査を実施し、結果といたしまして、13目、35科、86種が確認されております。このうち、オシドリ、オオタカ、クマタカ、ヤマドリ、サンコウチョウなど14種が注目される種に該当しております。

なお、採掘区域内では営巣は確認されておりません。

右下の図2.3-2に確認位置を示しております。

次に、11ページをお開き願います。は虫類及び両生類につきましても同様の範囲で調査を実施しております。は虫類は1目、3科、6種が、両生類は、1目、3科、7種が確認されております。このうち、は虫類では、トカゲ、シマヘビ、アオダイショウ、ヒバカリの4種、両生類では、タゴガエル、ナガレタゴガエル、モリアオガエル、カジカガエルの4種が注目される種に該当しております。このうちモリアオガエルの繁殖が採掘区域内で確認されております。右上の図2.3-3に確認位置を示しております。採掘区域内でのモリアオガエルの確認位置のうち4カ所は現在設置されております調整池・沈砂池でございます。

次に、昆虫類につきましても同様の範囲で調査を実施しております。19目、203科、922種が確認されております。このうちムカシトンボ、コオニヤンマ、イクビモリヒラタゴミムシ、ゲンジボタル、オオトラカミキリ等、14種が注目される種に該当しております。そのうちタンザワツヤヒラタゴミムシ、オオズオオキバハネカクシ、オオトラカミキリの3種が採掘区域内で確認されております。右下の図2.3-4に確認位置を示しております。

続きまして、12ページをごらん願います。水生生物についての調査ですが、事業区域周辺の盆堀川で実施しております。結果、付着藻類は9目、14科、63種、魚類は3目、3科、3種、底生動物は19目、78科、211種が確認されております。このうち付着藻類ではタンスイベニマダラ1種、底生動物ではムカシトンボ等5種が注目される種に該当しております。魚類に関しては該当する種は確認されませんでした。

次に、13ページをお開き願います。猛禽類の調査でございます。まず、調査目的といたしましては、周辺の自然環境条件と地元での情報を勘案しますと、オオタカを初め希少猛禽類が生息、繁殖している可能性が高いと考えられましたことから、その状況を把握し、オオタカの生息環境への適切な配慮をすることを目的として実施しております。

調査方法は国の猛禽類保護の進め方に基づきまして、2営巣期にわたって調査を行っております。オオタカの繁殖状況でございますが、13ページ右上の表2.3-8にございますとおり、平成18年、平成19年と連続して繁殖に成功したことを確認しております。

なお、資料には記載してございませんが、本年も繁殖に成功したことを確認しております。

次に、14ページをごらん願います。左上の図2.3-7(1)及び下の図2.3-7(2)でございますが、平成18年、平成19年のオオタカの行動圏の解析結果をあらわしております。

なお、この解析は先ほどの猛禽類保護の進め方に示されている手法に基づいて行っております。

各図の左側の凡例で示しておりますとおり、この図の1メッシュは250メートル四方でございます。この図上で黒の枠がございますが、これは500メートルメッシュで、今回の調査のものはそのさらに4分の1の250メートルメッシュということでございます。この図で左側の凡例で示していますけれども、この各メッシュ内の数字は調査時におけるオオタカの出現頻度でございます。

次に、最大行動圏でございますが、これはオオタカのつがいのすべての飛行軌跡ですとか、とまり場所を地図上に落しまして、それらの外周を囲った範囲でございます。次に、95%行動圏でございますが、これはオオタカの高利用域の解析をする場合に一般的に用いられる指標でございまして、オオタカの営巣地から離れている相対的に出現値の低い5%を除いたものです。そして、95%行動圏の相対的出現値の平均値以上の区域が高利用域ということでございます。上の図の平成18年の場合にはオレンジ色で塗った5つのメッシュと赤く塗った1つのメッシュがその範囲に当たります。一方、平成19年の場合には緑とオレンジ色に塗りました9つのメッシュがその範囲に当たります。

右側へいきまして、調査を踏まえました考察でございますが、右下の図2.3-8をごらん願います。事業区域とオオタカの営巣地の位置関係を断面にあらわしております。オオタカの営巣地は事業区域の東側に位置する谷の中で確認されております。事業区域と営巣地とは最も近い距離でも550メートル程度離れております。また、地形的に尾根によって隔てられておりますこと、事業区域は営巣中心域の範囲外であると位置づけられておりますことに加え、3年連続して繁殖に成功していること等から、本採石事業による影響はほとんどないと考えられ、当該オオタカのつがいは採石事業が実施されている状況下にある程度順化していると推察しております。

次に、15ページをお開き願います。景観でございます。檜原街道から事業区域までは盆堀川に沿って市道が通じています。両側は急峻な山地地形でありまして、眺望できる地点は限られております。代表的な眺望地点を図2.4-1の平面図に示し、右側の図2.4-2に現況の眺望と20年後の眺望予測を示してございます。

続きまして、16ページをごらん願います。3.事業計画の内容でございます。本事業計画は、より安全な採掘方法と自然環境及び生活環境に及ぼす影響を減ずるように考慮することを念頭におきまして、①あきる野市環境基本計画等の地域計画との整合性、②既存許可事業との一体性、③自然環境の保全、④周辺地域の生活環境の保全を基本方針としまして立案しております。

まず、採掘計画ですが、採掘方法を右下の図3.1-1に断面で示しております。本計画で採用いたします露天階段採掘法の概要でございます。山腹を上のほうから階段状に掘り下げていく方法です。山腹全体の残壁平均傾斜角を45度以下にするように採掘していきます。ページ右側には採石の生産工程と運搬計画を示しています。運搬計画ですが、製品の出荷はダンプトラックによってJR武蔵五日市駅方面に運搬していきます。出荷台数、出荷時間帯につきましては、あきる野市及び地元自治会と協定を締結し、それを遵守して運行しております。

次に、17ページをお開き願います。土地利用計画でございます。ページ右側の表3.2-2をごらん願います。土地利用区分ごとの面積一覧を表示しております。事業区域の土地利用区分は、大きく①採掘区域、②残留緑地用地及び③未伐採林(開発予定森林)の3区分に分かれています。事業区域の後継用地面積は46万2,128平方メートルです。緑地面積はその右側の欄26万7,459平方メートルで、全体の57.9%となっています。そのうち残留緑地は19万3,421平方メートルで、全体の41.9%です。

まず、①の採掘区域は23万8,499平方メートルで、採掘した法面であるベンチ法面、ベンチ犬走り平坦地、工場敷地などに区分されます。また、緑地面積はベンチ犬走り・平坦地及び盛土造成部にそれぞれ記載の面積となっております。②の残留緑地用地は19万3,421平方メートルで、図面上濃い緑色で示している残留緑地と紫色で示している回復緑地に区分されます。③の緑伐採林は3万208平方メートルで、図面上紺色で示している区域です。

なお、ページ右側の表3.2-1に事業区域内の緑地区分を示しております。内容は先ほど5ページで説明したものと同じでございます。

次に、経年の土地利用計画でございますが、次の18ページ図3.2-2事業進捗状況説明図をごらん願います。上段左から順に、現況、着手1年後、5年後、10年後、15年後、20年後の事業の進捗状況とともに、採掘区域の面積を下段に示してございます。現況の図面の採掘区域の白抜きの部分は現在は森林ですが、5年後までに北側に採掘を進めていきまして、その後20年後に向けて南東方向へ採掘を進めていきます。

次に、長期計画でございます。19ページ図3.2-3をごらん願います。この図の左上に事業所入口と書いてありますほうから紫色の一点鎖線で示している一番小さな区域が、先ほどご説明いたしました昭和48年以前から事業を進めています条例施行前区域です。その次のオレンジ色の一点鎖線で示している区域が現在の既許可区域です。次の赤色の一点鎖線が今回申請の事業計画区域の範囲となっております。今回はさらに許可期間である20年後のその先の計画までを見込みまして、今回の拡張計画において設定されます緑の実線で囲まれた残留緑地が将来にわたっても消失することがないことを位置づけております。その外側の紺色の一点鎖線の区域はおおむね40年後の姿を示しております。

なお、未伐採林(今回申請)という部分は、今回の20年間では伐採はされませんが、その後の事業拡張の際には開発される予定という意味でございます。さらに未伐採林(長期計画)という部分は、おおむね40年後までの計画では伐採はされませんが、その後のさらに先の将来計画の拡張の場合には伐採される予定の区域ということを示してございます。

恐れ入りますが、ここで資料5、A4版の厚い資料ですが、採石拡張事業計画書、こちらの2-2ページをごらんいただきたいと思います。折り込みの地図が入ってございます。地質図でございます。周辺を含めました地質調査の結果から、黄色で示しております砂岩を含む地層が今回の採掘計画区域の南東側に延びていることがおわかりいただけると思います。このようなことから、事業を将来継続すると仮定しまして、そしてさらに次の20年という期間を想定しますと、先ほど概要版の19ページでお示ししました長期計画の採掘区域、こちらと設定がおおむね合っているということがご確認いただけると思います。

恐れ入ります、資料4概要版に戻っていただきまして、20ページをごらん願います。左側の緑地計画でございます。東京における自然の保護と回復に関する条例施行規則第52条に、許可に際しての緑地基準では、本事業の場合区域面積の50%以上の面積の緑地、うち区域面積の30%以上の面積の残留緑地を含むことが求められております。本事業の緑地計画は、先ほど17ページの土地利用区分面積の表で触れましたように、区域面積の57.9%、うち残留緑地は区域面積の41.9%となっており、緑地基準をクリアしております。また、その下の表3.3-2は、計画期間20年間における経年の緑地率の推移を示しております。期間を通じまして緑地基準をクリアしております。

次に、右側の排水計画でございます。採石用地に降りました雨水が直接河川に流れ込まないように調整池・沈砂池に一時集水し、流量を調節した後河川に放流いたします。また、採石製造工程で発生する汚濁水については汚濁水処理装置によって泥分を除去した後処理水をプランと内で循環、再利用いたします。

次に、21ページをお開き願います。こちらは本事業に必要な関係法令等の許認可についての手続の状況を一覧で示してございます。

次に、22ページをごらん願います。環境保全に関する計画等への配慮の内容を事項ごとに、調査からの提言と、それを受けました事業者の配慮計画を示しています。まず、地形・地質・土壌についてですが、②2段目、事業者の配慮ですが、採掘した岩盤の風化部が想定よりも深部まで及び、採掘面に出現する場合には採掘面の傾斜を緩くすることとしております。

次に、④4段目ですが、採掘範囲の良質な表土については一時保存し、採掘後の犬走り部や盛土造成部の客土として利用することとしております。

次に、右側動植物についてですが、生物・生態系としては、①採掘区域内で確認された注目される種の保全として、センブリなど5種については将来にわたって保全される残留緑地内の区域を選定しまして移植する計画です。

次に、②採掘区域内で確認された注目される植物群落であるフサザクラ群落については、湿った裸地環境に種子散布を行い、フサザクラ群落の成立を促し保全を図り、また採掘後の犬走り部や盛土造成地等に移植する計画です。

次に、23ページをお開き願います。③残留緑地の林相転換の計画としては、残留緑地のうち、スギ・ヒノキ林の適切な維持管理を行うに当たり残留緑地を広葉樹を中心とする混交林とすべく誘導し、動植物の生息場としての向上を目指す計画です。

次に、④モリアオガエルの繁殖環境の保全ですが、既存の調整池・沈砂池がモリアオガエルの主要な繁殖地となっていますことから、繁殖期は避けて土砂浚渫を行う計画です。

また、事業の進捗に伴い増設します調整池・沈砂池の一部に緩傾斜壁面を造成しまして動物の移動路を確保したり、水際に湿地を設けて水生植物を植裁し、両生類や水生昆虫類の生息環境を創出する計画としています。

次に、⑤オオタカの保全計画については、林相転換を進めることにより、えさとなる動物の生息場としての向上を目指す計画です。また、定期的なモニタリング調査を行って、その結果をもとに専門家等の助言を踏まえ、必要に応じて保全対策の見直しを行う計画です。

次に、⑦小動物、は虫類、昆虫類の生息環境の創出を図るため伐採木の枝や幹の一部を残留緑地内に積み上げるエコスタックを設置する計画としています。

24ページに移りまして、⑨表土の保全・活用については、発生する良質な表土は一時堆積しておき、植裁緑地の客土として活用する計画です。

⑩植裁緑地の創出については、採掘区域内の森林等から根株ごと移植する方法をあわせて行い、早期の樹林化を図ることとしています。

⑪緑化植物の選定については、植裁する樹種は今までの採石場での実績を踏まえて生育状況がよい樹種及び在来種を選定し、混植する計画です。

なお、在来種以外の植裁樹種の選定に当たっては生態的特性を十分に考慮するとしています。

⑫苗畑の設置については盛土造成部の一部に苗畑をつくり、残留緑地から採取した種子から苗木を育成する計画です。

⑬回復緑地の設置については、採掘区域と残留緑地との境に回復緑地を設け、残留緑地の保全を図る計画です。

次に、⑭緑地について定期的な調査を行い、その結果をもとに維持管理計画の策定及び見直しを行う計画です。

25ページをお開き願います。景観につきましては、残壁の確定後早期に植採を行い、周辺樹林との調和を図る計画としております。

次に、一般環境についてです。①粉じん防止対策としては散水装置を強化する等の対応をいたします。

次に、騒音・震動対策としては、民家に近い区域での発破時の火薬量を減少させ、機械による採掘を行う計画です。また、発破の方法を瞬発発破から段発発破とし、騒音・震動を低減する計画です。下段に瞬発発破、段発発破の説明がございます。瞬発発破に比べまして段発発破のほうが相対的に騒音が軽減される手法でございます。

次に、26ページの右側、水質汚濁・水循環についてです。①事業区域からの土砂及び濁水の流出防止ですが、事業の進捗状況に応じて着手2年目に仮設の調整池・沈砂池を、6年後には最終的な規模の調整池・沈砂池を設置し、汚濁水が河川へ流出するのを防ぐ計画です。また、調整池・沈砂池は2カ月に一回点検を行い、必要に応じて浚渫を行う計画で、除去した土砂は事業区域内で処理いたします。

次に、27ページをお開き願います。個別の配慮事項に関しての詳細計画でございます。まず、注目される植物種5種の移植計画です。それぞれの種の一般生態、確認状況、保全措置が表4.3-1の(1)から(5)までに記載されております。次の28ページには、移植予定地の環境概要を示しております。各種の生態を踏まえまして、センブリは日当たりのよい林内に、イナモリソウ、イガホオズキは北向き斜面の林内に、マルバサンキライは林内の尾根部、エビネは林内の肥沃な適潤地にそれぞれ移植する計画でございます。

29ページをお開き願います。表4.3-4に注目される種の移植株数を示しています。また、表4.3-5に花の咲く時期と移植適期を記載しております。移植時期はすべて10月中旬から11月を予定しております。

なお、移植後は定期的なモニタリングを実施する計画でございます。

右側図4.3-1に注目される植物種の確認地点及び移植地を示しています。

30ページをごらん願います。図4.3-2にフサザクラ群落の分布状況を記載しておりますが、いずれも伐採予定樹林内に分布しております。フサザクラ群落は関東平野においては400メートルから800メートルにかけての山地帯下部の渓谷や渓畔に成立する低木林で、植物社会学においてはフサザクラ-タマアジサイ群集にまとめられ、自然植生に位置づけられております。東京都の植生自然土では自然林であるランク10に該当しています。右側下の表4.3-7にフサザクラの一般生態を記載しております。

31ページをお開き願います。以上を踏まえまして、フサザクラ群落の保全計画を策定しております。フサザクラ群落の成立を促すための種子の散布地は、その特性を考慮し、増設予定の調整池・沈砂池の周囲に創出されます湿った裸地環境を選定することとしております。増殖の方法といたしましては、苗床に播種して苗木を増殖し、緑化材としての活用を試みる計画です。また、犬走り部にはフサザクラによる根株植裁を試みます。

次に、残留緑地管理計画についてですが、右側の図4.3-3をごらん願います。残留緑地に分布するスギ・ヒノキ植林の管理区分を示しています。図の下のほうにございますが、総計で13.6ヘクタールを10の区分に分けてございます。

次に、32ページ右側、実施工程にありますが、ブロックごとに間伐を実施し、10年を1サイクルとして、事業期間である20年、2サイクルで全体の施工が完了する計画としています。実施方法は、中ほどの絵に示すとおり施工箇所の30%程度を1ブロック500平米程度の小規模伐採地としまして、広葉樹の補植を、状況に応じて10本から50本程度行います。そして、残りの70%につきましては適宜間伐を行います。ページ下の表に各ブロックの管理工程の目安を示してございます。

33ページお開き願います。モリアオガエルの保全についてですが、ページ左側の4.3-8の写真は事業区域内の調整池・沈砂池のものです。周囲から灌木類が水面に張り出しているのがおわかりいただけると思いますが、このような環境条件がモリアオガエルの繁殖に適しております。ページ右側の表4.3-9にモリアオガエルの一般生態を示しております。木の枝に産みつけられました卵は孵化すると下の調整池・沈砂池に落ちまして、オタマジャクシの時期を過ごします。モリアオガエルの繁殖に配慮しまして5月から7月の期間は浚渫を避けて行うこととしております。

次に、34ページをごらん願います。ページ右側の図4.3-5に生物の新たな生息環境を創出するためのエコスタックのイメージを示してあります。ページ下には、新たに設置する増設調整池・沈砂池のイメージを示してあります。両生類、水生昆虫類の生息環境を創出する計画としております。

35ページをお開き願います。緑地計画についてですが、植裁樹種の選定は、現存植生、これまでの生育実績、活着等を考慮して選択し、混植する計画です。表4.3-10に植裁樹種の候補を一覧に示しております。

36ページでございます。緑地管理表としまして、緑地の地区区分ごとの緑化計画、方針・維持管理手法、目標とする植生等を示しています。一番上の残留緑地未伐採林の区分で、表の右側の方針・維持管理手法の欄をごらん願います。残留緑地に占める面積の大きいスギ・ヒノキ植林ですが、質的な維持向上を図るため将来的に広葉樹を中心とする混交林に置換すべく誘導することを基本方針としております。目標の植生といたしましては、落葉広葉樹への林相転換を図るとしております。

37ページをお開き願います。植裁緑地の詳細をイメージした絵でございます。左側は小段部分を断面と平面であらわしております。右側は盛土造成部の植裁のイメージでございます。

次に、38ページをごらん願います。左側の写真は現地の犬走り部の現況です。右側の写真は本件事業者が行っておりますほかの場所での事例ですが、左上は盛土部の植裁後22年が経過した状況です。植裁木と自然種が混生した複層林が発達しています。右側は犬走り部の状況です。下の写真は回復緑地の状況です。

39ページをお開き願います。左側、表4.3-14に苗畑のイメージ写真を載せています。また、右側には根株植裁の作業の流れを示してございます。

次に、40ページをごらん願います。排水計画です。事業区域に降る雨水の処理につきましては、①の採石用地の雨水の下段の注1、2にありますとおり、採石法、森林法に基づき、調整池・沈砂池を適切に設ける計画となっています。計画は着手2年目に仮設調整池・沈砂池1,594立方メートル、着手6年目には増設調整池・沈砂池2万1,399立方メートルを設置する計画です。右側下の図4.3-7に排水系統の模式図を示してございます。

そして、実際の図面に落しましたのが、最後ですが、41ページでございます。左側の集水域Aと集水域Bからの雨水が調整池・沈砂池の2に集まりまして、最終的に放流口から盆堀川に放流されるという計画でございます。右側には拡大図を示してございます。

本案件の概要説明は以上でございます。よろしくご審議をお願いいたします。

○福永会長 この件につきましても規制部会において審議をしていただいておりますので、その結果につきまして、亀山規制部会長から部会報告をお願いいたします。

○亀山規制部会長 規制部会長を仰せつかっております亀山でございます。本件事業につきまして、規制部会における審議結果を報告いたします。

ただいま事務局から計画についての説明がありましたので、重複する部分をなるべく省いてご報告申し上げます。

まず、本件の審議経過でございますが、本件は、本年5月20日に都が申請を受理しておりまして、東京における自然の保護と回復に関する条例における第47条第1項第8号のうち、土石を採取することに該当する事業でございます。部会では、本年7月8日に現地をつぶさに調査するとともに、第1回目の審議を行いました。次に、8月5日に第2回目の審議を行いました。以下、部会での主な審議内容につきましてご報告いたします。

まず、7月8日の第1回の部会の審議についてご報告いたします。事業者である株式会社村尾組及び事務局から、本件の拡張事業計画等の説明があり、おおむね次のような審議が行われました。

1つは、事業全般についてでございますが、ダンプトラックの大きさ、通行量、操業時間についての質問がありました。事業者からは、ダンプは10トントラックを使用していること、また地元自治会と協定を締結し、1日当たり出荷台数を100台以内としていること、村落入り口にある橋の通過を午前6時以降としていること、午前7時20分から8時20分の学童の登校時間帯は通行しないことなどを遵守している旨の回答がありました。

ダイナマイトの使用頻度はどのくらいかとの質問には、1日2回が最大で、ほぼ毎日行うという回答がありました。

排水計画につきましては、ただいまご説明いただきました資料4の最後のページに排水計画図がございますけれども、調整池・沈砂池3カ所で9,000立方メートルを確保しているとあるが、必要量1万5,000立方メートルとどういう関係なのか。新設の調整池・沈砂池の必要容量計算はどこに記載されているのか。現況の調整池・沈砂池容量は9,000立方メートル以下に見受けられたが、いかがか。土砂の堆積によっては容量が5,000立方メートルを下回るときもあるのではないかとの質問がありました。事業者からは、9,000立方メートルの調整池・沈砂池は既設の施設であること、資料4の41ページの既設のといっておりますのは左側図面の集水域Bと書いてあるところに3つ青い池がございますが、これが既設のということになります。

新設の調整池と沈砂池の必要容量計算は計画基本編に記載されていること。現況の調整池の容量計算は記載されていないこと、土砂の堆積については2カ月に一度調査を行っており、たまり次第浚渫していること、管の底から上で必要容量を確保しているので9,000立方メートルを下回ることはない旨の回答がありました。

次に、自然環境についてでございますが、既許可計画図に比べ今回の事業計画図は傾斜が急になり、植物の活着に問題があるのではないかとの質問がありました。事業者からは、法面の勾配については60度で同じであること、山全体の傾斜は既許可計画図のほうが緩やかであること、植裁箇所については小段平坦部のみに実施し、法面には実施しない計画であるので既許可計画と同様である旨の回答がありました。

フサザクラ群落についての考え方が示されているが、フサザクラ群落を創出したいのであればフサザクラの特性を踏まえて行うべきであり、アカメガシワ、フサザクラ群落にフサザクラの種をまいて遷移を促進させるというのは植生上あり得ないという意見がございました。事業者に再検討を求めました。

残留緑地の管理については、図面上伐採する幅が狭く、日光が入らないので、植栽しても育たないという意見があり、事業者からは次回までに意見を踏まえて現実に即した図に変更する旨の回答がありました。

また、植栽樹種の候補にモミが入っていますが、ウラジロモミの苗木しか入手できないので気をつけたほうがよい。イタチハギは要注意外来生物であるため今後は使わないようになどの意見がありました。事業者からは植栽樹種の候補からモミを外すこと、及びイタチハギ、ニセアカシア、アキグミは既存事例としてはよく生育しておりますが、今回は使用しないという旨の回答がございました。

さらに、事務局に対して、委員から排水計画がわかりづらい。また、事業の拡張に伴い段階的に造成していく計画になっているが、その時々の調整池・沈砂池容量を示すようにしてほしいとの意見が出されました。

また、本事業に対して地元市に周辺住民から苦情等があるのか確認してほしいとの意見がありました。これらについては事務局に対応を求めました。

続きまして、8月5日の第2回目の部会審議について報告します。

まず、第1回目の部会審議の中で出されました各委員からの質問や意見に対する事業者の配慮及び対応について説明を受けました。一例ですが、排水計画の詳細を再検討した結果、既設の調整池・沈砂池、仮設の調整池・沈砂池及び増設の調整池・沈砂池のそれぞれの図面、計算式、設置時期について事業計画書に記載する旨の説明がありました。

また、残留緑地の管理手法のイメージ図を修正し、伐採地1カ所の面積を500平方メートル程度にすることで事業計画書に記載することが示されました。

以上のように、第1回目に出された質問や意見に対しては適切な配慮及び対応がなされており、この点については各委員ともに了承いたしました。

なお、第1回目の質問や意見に対する事業者の配慮及び対応につきましては、先ほど事務局より説明がありましたとおり、資料5の採石拡張事業計画書に反映されております。

また、市への通報は、平成17年度から平成19年度にかけて年に1件ずつありましたが、事業者により適切に対応がなされたことについて事務局から報告がありました。

次に、委員からの新たな意見として、残留緑地の管理手法として伐採地の500平方メートルに4本以上の割合で補植を行うという記述について、いろいろな場合を想定しているとの説明がありましたが、説明のとおりに10本から50本程度を状況において補植を行うと明確に記載したほうがよいのではないかという意見がありました。事業者からは事業計画書の中に記載する旨の回答がありました。

なお、このことにつきましては資料5の採石拡張事業計画書に記載済みでございます。

以上のような審議を踏まえまして、事務局から規則上の許可基準をクリアしているとの説明がありました。

続いて、これまでの部会審議を踏まえて、事務局が作成した許可基準の案について説明がありました。事務局からは、注目される植物5種の移植計画については事前に都と協議を行うこと、事業期間中は毎年移植後の状況報告を都に行うこと、増設調整池・沈砂池ではモリアオガエルの産卵が確認された場合には都に報告すること、オオタカに関しては事業実施中十分な配慮をし、異常があった場合は適切に対応すること、許可後5年、10年、15年目には事業全体の進捗状況報告を都に行うこと、残留緑地の保全管理については事前に都と協議を行うことなどを許可条件としたい旨の説明がありました。

これを受けて、部会として許可条件について検討を行いました。お手元にあります資料8の許可条件(案)にございます内容は、事務局(案)に部会としての検討結果を加えたものです。

なお、オオタカにつきましては、これまでの生育実態、生息実態、距離と方向から考えて事業計画書の配慮事項を実施していただければよろしいのではないかと認識しておりますが、なお慎重を期して条件を付してございます。

以上のように、本件につきましては規則上の許可基準をクリアしている上に、部会での意見を事業計画に反映させ、自然環境に十分配慮した計画内容となっております。また、加えて許可条件に希少動植物等に対する配慮について厳しい条件を付しております。したがいまして、規制部会といたしましては、8月5日の部会で4人の委員が出席し、全員一致で資料8にある許可条件を付して許可相当とするという結論に達しました。

私からの部会報告は以上でございます。

○福永会長 それでは、ただいまの部会報告につきまして審議をお願いしたいと思います。ご発言の方は挙手をお願いいたします。

○村松委員 先ほど来からの説明ですと、やはり貴重な緑がどんどん失われていくなというのをまず実感いたしました。この株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業、これは既にその事業はやっている。ここへきてまた長期計画も含めて計画されているという話がありましたけれども、ここから出てくる石、それが鉄道とかコンクリート、道路用に使用されているということなんですが、私ども日本共産党は、今の地球温暖化問題を考えた場合に、これまでの超高層ビルの建設とか、大型幹線道路の建設という都市再生路線をこのまま続けていいのかという問題をこの間提起しております。都市の成長管理の更新、そういうふうに転換することを私たちは求めてきました。そういう立場から今度の問題を見た場合にも、規制部会の方にも何点か質問したいなと思っているんですが。先ほどの規制部会からの報告を聞きましたし、それから会議要録も事前に事務局からいただいたのですが、この中には採石した石が何にどのように使用されるのかという、そういう計画的な使用方法についての議論がされていないように思ったのですが、その辺については議論はされましたでしょうか。

○亀山規制部会長 採石が何に使われるかということにつきましては、最初にご説明いたしましたように、鉄道用とコンクリート用と道路の地盤用という、3種類に使われるということにつきましては私どもは説明を受けております。ただ、それが具体的にどこでどのように使われているかということに関しては、恐らく年次によっても異なりますでしょうから、その点については把握してございませんが、用途につきましては今申し上げましたように把握しております。

○村松委員 私は、今の状況でこういう採石事業を野放図にやっていいんだろうかということで、今、採石しているところは五日市のこの場所だけではなくて、ほかでもあると思うんです。局の方に伺いたいんですが、多摩地域にこうした採石場はどのくらいあって、年間どのくらい採石されているのか。そして、事務局でそれがどのように使われているのかということをつかんでいるかどうか。

○加藤緑環境課長 現在都内で稼動しております採石場は、この案件を含めまして16カ所というふうに、採石を所管しております産業労働局から聞いております。

それから、都内におけます年間の採石の産出量でございますが、若干年によって異なりはありますが、およそ800万トンから700万トン台ということでございます。

それから、3点目になりますが、現在都としては採石事業を所管しております産業労働局においては、採石に関する、いわばマスタープラン的なようなものはないというふうに聞いてございます。

○村松委員 担当局で、計画的に採石をするという、今、そういう状況でないということですね。だから、先ほど私が指摘したようなまだ野放図に採石がやられている。国土交通省ではコンクリートはリサイクルをするようにということでいわれているんですが、今、本当に開発とそれから自然とのバランスの問題でもバランスが崩れているからヒートアイランド現象とか地球温暖化問題というふうに出ていると思うんです。そういう中で、私は自然環境審議会あるいは環境局から産業労働局、産労に、もっと計画的に本当に必要なのかどうなのかということを精査して、限られた資源ですから、それは提起する必要があるんじゃないだろうかというふうに思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

○加藤緑環境課長 おっしゃるとおりではあろうかと思うんですが、私どものほうでも採石事業自体を所管している部署ではございません。こういった自然環境、自然保護条例の対象案件であるという段階で初めてその事業について把握するというような状況でございまして、こちらのほうから事前にどこでどういうふうな採石事業が行われるであろうといったことを見越した形での事前の対応というのはなかなか難しい状況にあるということでございます。

○村松委員 そういう感じでこの案件についてはこういう条件を満たしているからだから許可するんだということで、次から次に今ある採石場の採石を認めていった場合は、これは際限なく出てくるというふうに思うんです。確かに緑は残していくというふうに決められているから、一定の部分はやっていますけれども、でもその辺についてこのままでいいのかなというのはだれもが思っているんじゃないかなというふうに思うんです。私も産業労働局から資料をいただいたのですが、産業労働局で18年度を見ると、用途別、品種別出荷推移という部分の中で、道路建設は33.13%が使われている。それからコンクリートは63.5%です。私たちは、都営住宅を建設するためのコンクリートとか、それからあなぼこだらけの道路を補修するとか、そういうのは必要だというふうに思うんですが、今のような野放しの超高層ビルの建設とか、無駄な幹線道路、こういうのはやめるべきだというふうに思うんです。そういう中で自然環境審議会としても、こういう今のやり方に対して審議会として発言していただけないでしょうかというふうに思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

○福永会長 私に対するご要望ですが、私どもは自然環境保全審議会の中で諮問をされた案件について、純自然環境保全という意味で皆様方のご意見等々をお聴きしながら委員会としての判断をするということで、純粋な意味でそれに準じて今後もこの案件の諮問に対しての解決を図っていきたいというふうに思います。村松委員のご論議というのはわからないわけではないですが、それはまた別の観点で違うところでそのご意見をご発言されるということがここでのご意見としての私どもの考え方でありますし、都営住宅に使うコンクリートだけはよくて、ほかのものはだめだという、そういう使い道によってそれがよしあしがあるということは、自然環境保全審議会で審議論議をする対象の部門には当たらないというふうには、会長としては考えます。

以上です。

○高野委員 違った観点ですが、許可条件の中にナンバー4のオオタカの問題について意見を言わせていただきたいのですが、私個人としては、オオタカというのは現在では絶滅するような危惧種ではないと思っているんです。こういう4項目を書きますと、行政もそれから事業主も多分すごくびびると思うんですが、「事業の実施に当たってはオオタカへの影響がないように十分配慮する」という表現は具体的には何を指しているのか。また、「オオタカの生息状況に大きな異常があった場合には作業を中止する」という表現です。これは具体的にどういう異常があった場合には作業を中止するのか。具体性は何もないわけです。

それから、もう一点は、資料をずっと読ませてもらって見ますと、とにかく事業区域の中に1回か2回しか出ていません。調査日数が1年間で10日あるいは19年度が12日ですか、1回か2回しか出ていないものをアセスメント及び資料4によると、今後のモニタリングをやっていくということは何を意味しているのか、わからないんです。僕は環境省及び東京都のあれもそうですけれども、出している中で、ある事業をする場所から大体400から500メートルでもいいんですが、500メートル離れていた場合だと余り影響ないというのは、何十回もご調査をやられて大体決まっているわけです。あえてそれをモニタリングしていく。モニタリングしていってその後異常があった、どういう異常なのかわかりませんけれども、作業を中止するというような表現というのは、これはむしろプレッシャーになると思うんです。具体的にやる場合には、そこの事業区域の中への出現頻度とか、比率というものをちゃんと明確にして、それ以上は調査は継続しなくてもいい。あるいは何%あった場合には調査するというような基準は東京都だけでもつくるべきだと思うんです。環境省タイプで何でも、1回か2回オオタカが出たからすぐ調査しろ。それはやるのはいいけれども、このように、資料4の23ページのように、今後もモニタリングしていく。そこから出てくるデータをどうやって見るのか。まして異常とか、それからここに影響がといいますけれども、資料5を見ますと、皆さんご存じだと思いますけれども、18年度と19年度で出現頻度が違うし、それから、面積が全然違うんです。すなわち、オオタカというのはいろいろな適応をしていくわけです。そんなものをどこかに基準をちゃんと設けてやっていかないと、ずるずる何でもやるというような調査項目になってしまいます。まして許可条件の中にそういうものをやるならちゃんと明確に出すべきだと思うんです。表現としてこれはいいかもしれない、大きな異常があったという表現は具体的に何を差しているのか、僕はそれがわからないわけです。そういう面でもう少し科学的にちゃんと出すべきだと思います。意見を聞きたいんです。

○村松委員 私は全く反対の意見なんですが、東京の中でオオタカが営巣するということは、すごく貴重だと思うんです。それだけにやはり厳しい条件は必要だというふうに思うんです。稲城市の南山の開発はもっと厳しくて、特記条件があって、オオタカの営巣を確認したら計画も見直すということが、猛禽類専門家の意見を聞き事業の計画変更も含めて検討を行うことというふうになっているんです。それは当然だと思うんです。このオオタカ問題ではどんどんオオタカの生息する場所が狭められているという、その現状を見る必要があるし、東京でこういう営巣しているところがあるということは本当にすばらしいことだから、これは守っていく。それにはあらゆる努力をしていく、科学的でないと言われればそれはあるかもしれないけれども、でもそういう意味ではオオタカは今本当に大事だなというふうに思います。

以上です。

○高野委員 オオタカは全国的に物すごくふえているんです。一つの例を出しますと、ある県ではウコッケイを食ったり、鶏も食っている。えさを実際に見ると70%はドバトなんです。そのぐらい適応してきているんです。だから、そういう面ではオオタカというのは物すごく適応してきているし、多分この鳥獣担当者もわかっていると思いますけれども、東京都ではむしろオオタカはふえているはずです。それだけ適応性が強いということです。むしろクマタカとか、もしそれがいれば。それからほかのハイタカ、そちらのほうが貴重なんです。オオタカは今ではどこでもいるんです。だから、それは環境としてはいいかもしれないけれども、それだけに種を絞ってやること自身がちょっと行き過ぎではないかという観点はあります。

以上です。

○亀山規制部会長 部会からご説明させていただきますが、オオタカが何を食べているかというようなこと、これは個体ごとにかなり違います。余り一般的なことは言えません。

もう一つ基本的な前提としては、オオタカは今おっしゃられたクマタカと同じように、法律で絶滅の危機に瀕する野生動植物の種の保存に関する法律という法律がございます。この法律の指定種なんです。指定種で、イヌワシやクマタカやオオタカは指定種にされておりますから、法的な事項としてその保全に対して関係者は努力をしなければいけないということになっております。したがいまして、ふえているか、減っているかということの議論はさておきまして、現段階においては法律に従ってしっかりやらなければならないものだということが前提だということをご理解いただきたいんです。

確かに、ふえている、減っているという議論はございますけれども、ですからこの事例についてどうこうするということよりも、法的事項として、我々としてはこれを審議せざるを得ないということだというふうにご理解をいただきたいです。

ついでに、14ページでございますけれども、資料4の14ページをごらんいただきますと、この右側に図の2.3-8とございますが、ここに事業区域と採掘区域がございます。そして右のほうに一つ尾根があって、その尾根の向こう側に営巣地が現段階でございます。したがって、営巣地から直線距離で約550メートル離れておりますし、しかも間にピークが一つございますので、騒音などの影響はそれほどはないのではないかというふうに考えられるかと思います。

ただ、オオタカは1カ所にじっとしているわけではございませんので、営巣場所をかえてしまう可能性もあるわけです。そういうことを考えますと、やはりこの法律の指定種になっているオオタカについては十分に配慮していただきたいというふうなことを言わざるを得ないというのが、この委員会での考え方でございます。

そのときに高野委員がおっしゃるように何か数値的なものは出せないかというのはあるんですけれども、どこにどういうふうに営巣場所を移してしまうかとか、そういったことがなかなか予測がつかないものですから、ここに書いてありますように十分気をつけてくださいというような、そんな言い方になってしまうわけでございますので、その辺はご理解いただければと思います。

○高野委員 私が言ったのは、オオタカそのものの議論でなくて、ここがオオタカのアセスをやった意味はどういう意味でやったのかわかりませんけれども、この14ページの18年、19年を見ますと、18年度は10日間で1回か2回しか出ていません。だからたまたまオオタカをアセスの対象にしたのかどうか。アセスの対象にするならば、事業区域の中に、あるいは予定区域の中に何回以上ある一定の比率、1日に何回以上出た以上はやるとか、そういう基準を設けないと、たまたま飛んできたものをオオタカが来たというのでやるというのは、それは余り根拠はないし、むしろオオタカの生態のほうにいってしまう。それは東京都がやるべきことであって、事業主がやることではないと思うんです。そういう面では、僕はあるラインをちゃんと東京都は引いたほうがいいということを言っているわけです。何回以上出たとか、対象にするならば何回以上出たらアセスの対象にしなさい、そういうことを僕は言ったわけなんです。

○三戸委員 都民委員の三戸でございます。

規制部会に2つ質問がございます。まず1点、植裁に関してなんですが、植裁緑地です。資料4の36ページに緑地計画表というものがありまして、ここには犬走り部、盛土造成部等にどのような緑化をしていくかということで具体的な樹種が出ております。このような計画がありつつ、24ページ、こちらの緑化植物の選定という項目を見ますと、当地域に本来生育しない樹種を植栽する場合には云々という表記があります。すぐその隣の⑭の定期的な調査の中では、この植栽緑地も含めて定期的な調査を行い云々という項目がありますので、基本的なところは押さえていらっしゃるというふうに思うのですが、これだけ具体的な樹種の計画もあり、またここまで17年間既にやってきた状況等ある中で、この24ページの本来当地域に生育しない樹種を植裁する場合という項目をなぜ残されたのかというのが一点質問です。今までやってきたとしましても今後の方針としてもし必要なければ本来生育しない樹種はもってこないという方向でよかったのではないかなというふうに思いました。そこが一点です。

もう一点です。先ほど発破を1日にどれくらいやるかというようなご説明がございまして、ほぼ毎日、1日平均2回ぐらいの割合でやっていらっしゃるという話でした。今回資料を見させていただきましたところ、出てくる水に関しての水質とか火薬に対する話というのが関連性としてなかったように私はとったんですけれども、実際表土をはがしてこの事業をやられていく際に、表層を流れる雨水というものが直接下の調整池とか沈砂池に流れ込むのではないか。そのときに、過去の件の確認でもよろしいんですが、薬品を使ったことに対する水質への影響というのはなかったのかどうか。そこの確認をどのようにされたのかというのを、質問として上げさせていただきます。

以上2点です。

○亀山規制部会長 まず、最初は緑化の問題です。ここでなぜ種を挙げたかと申しますと、実は外来生物法、特定外来生物による生態系等への影響を避ける法律がございますが、この外来生物法で今緑化用の植物というものがさまざまな形で議論をされておりまして、それが逃げ出す可能性というのが随分指摘されているところがございます。そこで、あえてそういう逃げ出す可能性のないものを使ってくださいということを申し上げたのが一つでございます。

それから、もう一つは、このエリアでこれまでに使われているイタチハギとか植物がありますが、これはかなり要注意な外来生物でございますので、そういうものを使わないようにというようなこともありましたので、ここでは例としてこんなようなものがこの場所の在来の植物などをお使いになったらいかがでしょうかという、そんな意味で載せているものでございます。

それから、2番目でございますが、濁水の問題は必ずしも発破の問題ではないんですけれども、工事中に起こる濁水の問題だと思いますけれども、濁水の問題につきましては沈砂池と調整池を設けて対応するということになっておりますので、これで対応できているのではないかというふうに考えたわけでございますけれども、それ以上に何かあれでしょうか。

事務局からもお話しします。

○加藤緑環境課長 ただいまの水質の関係ですが、ご指摘のとおり、この自然保護条例では水質の検査等は求めておりません。ほかの手続の、いわゆるアセス条例、こちらで水質を調査しておりまして、ここから盆堀川という川に流れ出るわけですけれども、その流れ口の上流、そしてさらに下流、こういったところを調査しておりまして、基準はクリアしているというふうに聞いてございます。

○吉田委員 本件についてのこれまでの規制部会の先生方の真摯なご検討と、それから事業者の方の非常に環境配慮に積極的な対応をしていらっしゃる姿勢に非常に敬意を表します。

その上でなんですけれども、このように皆様が専門的なお立場でいろいろとご指摘をされて、こういうふうに環境配慮をいろいろなことをしていただいて、例えば注目される希少な植物の移植等を行って、保全に努めていただいて、概要にもございますとおり、最大限の自然の保護と回復に努めていただいているというふうに思うんですけれども、この中で、本件に限らずということでお聞きをしたいんですけれども。これまでこのようにさまざまに自然に手をつける開発の許可というか、こういうものをしておられて、そして貴重な動植物等の保全あるいは植物の移植、こういうことをしてこられたと思うんですが、結果としてこういうこと、例えば植物を移植して、その後事後に報告をいただいていると思うんですが、これは当初の目標どおりきちんとその後も保全され、生育し、その種が、その植物が守られているのか。こういう前提の姿をお聞きしたいんです。

というのは、例えばこれは都市整備局のほうなんですが、環状8号線の建設事業で、事業者である東京都の建設局がキンランというものを移植を実施している事例があるんです。平成14年と15年に板橋区内の赤塚公園と西台公園、ここに移植をしたけれども、これは残念ながら一部が、枯死したんですか、消失してしまったという事例があるようであります。もともとキンランが植わっているようなところに約20株移したけれども、もともとあるものと新しく移したもの、どういう状況かわかりませんが、とにかく今あるんですが、それがちゃんと20株移したものが残っているのか。あるいは、その後繁殖しているのかという状況がわからないけれども、一部消失しまっているんだということがあるということもありましたので、こちらの審議会で許可条件を出して保全のために移植をして、それがその後どうなっているのか。これまでの実情というのを教えていただきたいんです。

○加藤緑環境課長 最近の事例でございますと、この審議会に付議させていただきました案件で、今、お話のありましたキンランの移植というのは、平成18年に行いました創価大学の体育館とグラウンドの建設の案件がございます。この場合には18年11月にキンランを8個体移植してございます。その後のモニタリングの結果といたしましては、19年5月が5個体生育しているのを確認、それから20年5月、これも同じく5個体生育しているのを確認という状況でございます。

それから、キンランではございませんが、同種のギンランというのがございます。これにつきましても昨年この審議会でご審議いただきましたセガサミーホールディングスの野球場建設案件がございまして、19年11月にギンランを6個体移植してございます。ことし5月の状況ですが、このうち5個体が生育しているという事業者からの報告を受けております。

○吉田委員 とりあえず今2件をご紹介をいただいて、8個移植したら5個残っている。6個移植したら5個残っているという事例をご紹介いただいたのですが、過去を聞きますと、確認しておりませんが、せっかく移したけれども、全滅してしまったというような事例もあるのかどうか。生き物ですから全部が全部生き残るということはないんですが、減ってしまったり、全滅、残念ながら、みんな一生懸命考えたけれども、だめだった場合に、その原因をきちんと明らかにして、それは次の移植等の知見として生かすという、こういうサイクルというか、そういうのはあるんですか。

○亀山規制部会長 移植に関しては、まず一つは移植に関する経験は非常に少ないということをまずご理解いただきたいと思うんです。ですから、種ごとにかなり違う性質を持っている植物に対してそれぞれに移植をしたことがありますかと言われると、ほとんどないのが実態だということをまずご理解をいただきたいということと。

それから、移植の難易度というのはかなりございます。今、吉田委員が言われたキンランというのは一番難しいものでして、これは容易でない。私も環8のキンランには関心を持っておりますけれども、非常に難しい植物なんです。参考までに申し上げますと、キンランというのは、1本ちゃんとした植物体なんですけれども、こちらにコナラの木がありまして、コナラの木の根っこがあるんですが、そのコナラの木の根っこから菌糸が出ていて、その菌糸の上に載っかって生活しているんです。ですから、同じ場所から出てくるわけでもなくて、ちゃんと根があるのに次の年は別のところから出てきたりするという、非常によくわからない植物なんです。ですから、移植したものが出てきたのか、そうでないものが出てきたのかすらわからないような植物で、まだ生態について非常に解明されていませんし、移植技術についても余り確立していないという、そういう非常に難しいものもあるんです。ということもございます。

それから、ここでいいますとエビネは同じランですけれども、比較的移植が簡単な植物ですので、余り一概にいえないところがあります。ですから、種によってかなり違うんだということをご理解いただきたい。

もう一つは、移植が必要だということについては従来いわれておりましたけれども、事後の追跡をきちんとやるというようになったのは比較的最近なんです。ですから、余りデータがないのも事実なんです。もともと移植すれば何とかなるだろうというようなことでやっておりまして、余りデータをきちんと後でとっていないということもございますので、そういうきちんと後に使えるようなデータをつくろうという意味でモニタリングは大事だからモニタリングをぜひやってくださいという、そんな考え方で今回はやっておりまして、実のところ余りデータがないというのが実態でございます。

○吉田委員 逆に、最近そういうふうに取組が進んでいるんだということだと思うんですが、許可条件にもいろいろあって、都と協議をすることとか、外から見ると細かいことがよくわからない条件なんですが、事業者の方も非常に誠意のあるというか、維持管理計画の見直しをするとか、いろいろ前向きに改善していきたいということで、もちろんこういうふうにやっていただきたいんですが、それを仕組みとして、個別の事業者の善意にゆだねるのではなくて、都として許可をするときの条件に、万一だめだったときにちゃんと原因を究明して、次には今生態がよくわからないようなものもいまだ存在するということでありますれば、より一層次の残存率を高めるために知見のフィードバック、蓄積というのをきちんと、ここではもしだめだったときにきちんと原因究明をすることとか、それに事業者は協力することとか、何でもいいので、そうして目的を何年かごとにフォローアップして、だめだったときにそれをきちんと、事故でいえば再発防止です。原因究明と再発防止、そのフィードバックの仕組みをきちんとつくっていただければ、より一層都民としては安心してこういうものを、都の事業に安心感を持って見ていられるということで、ご答弁いただけますか、どうなんでしょう。一生懸命やってくださいということなんですけれども。

○亀山規制部会長 おっしゃるとおりだと思います。そういう意味で、移植方法等に関して施工計画書をつくって東京都とよく相談してやってください。その後ずっとモニタリングをしてデータをとってくださいというのは、今、吉田委員がおっしゃるような、そういう原因が究明できるようにやりたいというような趣旨でこういうことを条件としてつけているというふうにご理解いただければと思いますけれども。

○高野委員 くどいですけれども、2段目です、オオタカの生息状況に大きな異常があった場合には作業を中止しと書いてありますね。作業を中止するというのは物すごく事業主にとっては大きいことだと思うんですが、その前に大きな異常があったというのは具体的にどういうことを想定されて、しかもこれは文書に残りますから、どういうことが大きな異常かということを伺いたいんです。

○亀山規制部会長 一つは、例えば繁殖を放棄するというようなことは鳥にとっては非常に大きな異常でございますので、それがこの事業によって起こったかどうかということは関心を持たざるを得なくなりますから、そういう問題があろうかと思います。

それから、もう一つは、異常というかどうかは別としましても、オオタカは生息場所をしょっちゅう変えますので、非常に近傍のところに営巣する可能性もなくはないわけです。そうしましたときには、やはりそれに対する対応をしなければいけないというようなことですので、いろいろな異常が起こる可能性がありますので、大きな異常といっているんですけれども。

○高野委員 だけれども、それと作業との関係、仕事をやっているわけですね、との因果関係をどうやって調査、今までそういう例はありますか。

○亀山規制部会長 ございます。圏央道の事業で、八王子の区間ではオオタカが非常に近くに営巣してございますので、その事業をするときにオオタカの状況を見ながら工事しておりましたけれども、オオタカの状況によっては工事一時中断をするとか、いろいろな対応をしておりますし、そういうことが必要になる場合もあります。

○高野委員 営巣場所との距離の問題ですね。550メートル離れた中で影響はないという中で、あえてこれを入れた意味、すなわち作業を中止してまで因果関係を追求するというのはちょっと、普通の食中毒ではないんですから、この場合というのはちゃんと想定、こういう異常の場合、施業との関係というのはちゃんと明確にしておかないと、ちょっと大きい問題になると思うんですけれども。一面では550メートル離れているからいいということをいっておきながら、放棄したからこれは作業のせいだということはまた別の問題だと思うんですけれども。文書にする以上はその辺はちゃんと明確にしておかないと、業者に対する、これは営業停止ですから。

○亀山規制部会長 作業の中止です、営業停止といっているわけではございません。一時的に作業を中止していただいて、どういう状況になるかを考えたいわけでございますので、それはやむを得ないことだと思うんです。

○高野委員 作業というと具体的に。

○亀山規制部会長 例えば、発破をかけたり、それから崩した土砂を運搬するというような作業が影響を与えるかもしれませんので、そういうことに対して一時的に中止してちょっと様子を見てくださいというような、そういう必要はあろうかと思いますけれども。

○高野委員 だったら、それをその部分をもう少し具体的に書いたほうがいいと思います。しかも、これは許可条件の中で文書として残る以上は、逆にとると、これはすべておたくらの業者のせいだと、逆になることもあり得る。もう少し丁寧に。

○福永会長 事務局から。

○加藤緑環境課長 許可条件につきましては事務局から案を出させていただいたということもございますし、これまでのほかの案件に対しての許可条件との均衡などもございまして、このような表現にしてございます。委員おっしゃるとおりあらゆる想定できるようなものをこの中にすべて明確に示すということも確かに全く不可能ではないということもあるかもしれませんけれども、今までの生態というのはわかっているわけですから、それと違った行動をとるような場合には一たん作業を、例えば発破を止めたり、作業を一たん止めて専門家に因果関係のありやなしや、そういったことを東京都も含めて一緒に協議して対応していこうという趣旨の条件でございます。

それから、先ほど部会長からもるるご説明ございましたけれども、委員が先ほど国の猛禽保護の進め方の話もされておりましたけれども、仮に繁殖が止まったり、仮にこの事業地への100メートル以内に営巣してしまったとか、そういった場合には当然に作業を中断するなりして、適切な対応をとらなければいけないということがございますので、ここはあらゆる想定されるものを列挙していくというよりも、幅広にとらえて常に事業者と専門家と東京都が連携をとりながらオオタカの状況に準じて対応していくというような趣旨でこのような文書にさせていただいております。

○村松委員 きょうの参考資料3の東京における自然の保護と回復に関する条例、開発許可の手引というところにも、17ページに書いてある、そのとおりだなというふうに思うんです。これに準じてしっかりやっていただきたいというふうに思います。

○ともとし委員 先ほど来ご意見いろいろ聞かせていただきましたけれども、簡単に言えば、先ほどのご意見の中に野放図に開発されているという、そういうような意見もありましたけれども、野放図にやっているんだったらこの環境審議会自体が野放図にやっているのかという、そういうことになるのであって、そうでないからこそきちんとしたこういう審議会の中でやっているのであって、片一方の公共事業とか、あるいはそういった関連の事業だったら使ってもいいけれども、高層ビルだったら使ってはいけないという、どこに色をつけるんだという、そんなばかげた質問をする、そのこと自体信じられない。あくまでも反対のための反対の政党ですからそれはそれで僕らは理解していますけれども、大事なことは、最初の拡張事業の概要の部分の中にも明確に最後のところで載っておりますけれども、当事業は自然環境の生活環境に与える影響を最小限にとどめるため、周辺地域を含めた自然環境並びに生活環境にかかわる調査及び影響評価を行い保全対策を検討した。採掘跡地の自然回復を図ることはもちろんのこと、事業継続中も最大限自然の保護と回復に努めることとしたい、こうなっているんですけれども。先ほど吉田委員からも話がありましたけれども、跡地の自然回復というのを大体みんな放棄するんです。開発するときだけはいろいろなことをやって、いろいろな条件もやりますとか何とかいろいろなことを言っていただけるんですけれども、実際それをやったあとの回復というのを非常におろそかにされている。日本列島のいろいろなところでも、それこそ緑がはげた、言ってみればはげ山的なそういうものがたくさん出ているという、そういったことについては相当心配します。しかし、ここに明確に書かれているんだから、これはそういったことをきちんとやっていただけるという前提の中で、この審議会にもかかっていると思いますので、もうそろそろ決めていただいてもよろしいのかなというふうに思います。

○村松委員 公党への中傷というか、地球温暖化問題で東京で一番CO2を排出しているのが業務系ビル、この10年間で超高層ビル、100メートル以上超したビルが130棟出ているんです。業務系ビルが90年比で48%もCO2を排出している。この現実を見れば、業務系ビルを見直す必要がある、そういう立場から超高層ビルの建設の野放図は、それは考え直すべきだ、そういう意見を言ったまでです。

以上です。

○福永会長 それでは、いろいろとご意見、時間も参りましたし出尽くしたように思われますので、それぞれのご意見を伺っていますと反対のご意見がありましたので、諮問第353号の株式会社村尾組五日市工場採石拡張事業につきましては採決を行いたいと思います。本件に反対の方の挙手をお願いいたします。

(反対者挙手)

○福永会長 反対少数と認めます。

それでは、条件を付して許可相当であるということで答申をいたします。事後の手続につきましては事務局でよろしくお願いいたします。

以上で本日の案件はすべて審議を終了いたしました。長時間にわたりまして熱心なご審議をありがとうございました。本日の議事を終了させていただきます。

その他、事務局から何かありますか。

○中島自然環境部長 本日は非公開の決定をいただきました資料7につきましては、会議後事務局で回収いたしますので、大変恐縮でございますけれども、お帰りの際はそのまま置いていっていただきますようにお願い申し上げます。

事務局からは以上でございます。

○福永会長 それでは、これで終了させていただきます。

 

(午後3時03分 閉会)

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