都立羽村草花丘陵自然公園
あきる野市・福生市・羽村市にまたがり、玉川上水・多摩(たま)川一帯や浅間岳(せんげんだけ)などがある標高200m~300mの丘からなっているぞ。春になると、多摩川沿いや玉川上水で桜が美しく咲くんだって。
絶滅危惧種の凡例
- VU(国):絶滅危惧Ⅱ類(VU)(環境省)
- VU(都):絶滅危惧Ⅱ類(VU)(東京都)
- CR(国):絶滅危惧ⅠA類(CR)(環境省)
- CR(都):絶滅危惧ⅠA類(CR)(東京都)
- EN(国):絶滅危惧ⅠB類(EN)(環境省)
- EN(都):絶滅危惧ⅠB類(EN)(東京都)
コゲラ
季節
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
場所
- 空
大きさは?
15cmくらいだよ。日本でもっとも小さい、キツツキのなかまなんだ。
特ちょうは?
オス・メスともこげ茶色をしたせなかに白いはん点がたくさんあり、体の下面は白色をしているよ。むねとわきには、茶色のはん点があるんだ。
何のなかま?
キツツキのなかまだよ。
どこで見られる?
北海道から沖縄(おきなわ)にかけて、木がしげった森林や公園などで見られるよ。
鳴き声は?
ふだんは「ギィー ギィー」と鳴き、はんしょく期になると「キッキキキキ」「コロロロロ」と鳴くよ。
主な食べ物は?
春や夏は木の葉にいる虫を食べるよ。冬はくちばしで木をつついて穴を開け、木の中にいる虫を食べるよ。木の実も大好物なんだ。
もうワンポイント
オスは耳の上には、赤い色をしたはん点があるけど、見つけにくいんだ。風の強い日などをねらって、観察してみよう。
ヤマガラ
季節
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
場所
- 空
大きさは?
14cmくらいだよ。
特ちょうは?
明るい茶色のおなかをしているよ。尾(お)が短く、せなかやつばさの上面はねずみ色をしているよ。
何のなかま?
シジュウカラのなかまだよ。
どこで見られる?
主に日本に生息し、中国の一部や朝鮮(ちょうせん)半島などでも見られるよ。町の中や住たく地にいるんだ。とくに、冬でも葉が落ちない木が多い林を好むんだ。
鳴き声は?
さえずりは「ツーツーピィー」とゆっくりと鳴くよ。さえずりのほか普通に鳴くとき(地鳴き)は「ニーニーニー」「ビィービィービィー」と鼻にかかった声で鳴くよ。
主な食べ物は?
こん虫や木の実が大好きだよ。
もうワンポイント
人なつこく、とてもかしこい鳥なんだ。木の実をくわえる様子がかわいらしいことから、昭和の前半までは神社の境内などでヤマガラに「おみくじ引き」などをさせて見世物にしていた時代もあったよ。
ゲンジボタル
季節
- 夏
場所
- 陸
大きさは?
10~16mmくらいだよ。似たような種類に、ひと回り小さいヘイケボタルがいるよ。
特ちょうは?
日本にいるホタルの中では最大なんだ。むねの部分が赤く、たてのすじがあり、その部分がふくらんでいるよ。
どこで見られる?
本州、四国、九州にかけて、里山のきれいな水の流れる小川のまわりで見られるよ。
主な食べ物は?
成虫になると水分だけをのむんだ。よう虫のときは、川などにすむまき貝のカワニナを食べるよ。
もうワンポイント
ホタルをふやすため、福生(ふっさ)ホタル研究会や羽村市蛍(はむらしほたる)研究会をつくって、人工し育(じんこうしいく)したホタルを放流(ほうりゅう)しているよ。毎年6月の終わりごろになると、大切に育てられたゲンジボタルが、きれいな光を放って飛ぶすがたが見られるはず。観察してみよう。
大賀(おおが)ハス
季節
- 夏
場所
- 陸
大きさは?
高さ50~100cmくらいだよ。
特ちょうは?
ピンク色をした10~25cmくらいの大きな花がさくんだ。葉も大きくて、丸みがあるよ。
どこで見られる?
日本が原産だよ。千葉県で2千年前のものが発見されて、各地に広がっていったんだ。羽村(はむら)市では、「根がらみ前水田(ねがらみまえすいでん)」で見られるよ。
もうワンポイント
7月の半ばから8月初めにかけて花がさく。ハスの花は朝6時ごろから花びらを広げて、昼すぎには閉じてしまうんだ。大賀ハスは、およそ2千年前のハスの実からさいたといわれる古い時代のハスだよ。羽村市の大賀ハスは、古い時代のハスの根をゆずり受けて、育てているよ。
アカシデ
季節
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
場所
- 陸
大きさは?
高さ15mくらいで、幹(みき)の直径は30cmほどだよ。
特ちょうは?
3月〜5月ごろ、葉が出る前に赤い花をいっぱいふさ状にたらすよ。
どこで見られる?
北海道の南から本州、九州かけて見られるよ。海外では、朝鮮(ちょうせん)半島などで見られるよ。日本では関東地方の雑木林(ぞうきばやし)に多く生えているよ。
もうワンポイント
春には花がさき、秋には葉が赤く紅葉して、冬になると葉っぱを落とすんだ。四季を通じて楽しめて、手入れもかんたんなので、庭木として使われることが多いんだよ。
カワラノギク
VU(国)・VU(都)
季節
- 秋
場所
- 陸
大きさは?
高さ50~100cmくらいだよ。
特ちょうは?
10月~11月ごろ、小さなうすむらさき色の花をたくさんつけるよ。
何のなかま?
キクの親せきだよ。
どこで見られる?
関東地方の河原(かわら)しめっている土地で見られるよ。雨がたくさんふったときに、川があふれるじゃりの多い場所でも見られるよ。
もうワンポイント
自然が豊かだった昭和30~40年代は、羽村の多摩川(たまがわ)の川ぞいにたくさん生えていたんだ。しかし、都市化が進むと、カワラノギクのすむ場所がどんどん失われて、現在は、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)に指定されているよ。保護するための活動も行われているんだ。大切にしていこう。
史跡玉川上水(しせきたまがわじょうすい)、まいまいず井戸(いど)
玉川上水は、多摩川(たまがわ)の上流から新宿区の四谷大木戸(よつやおおきど)まで続くおよそ43kmの水路だよ。それをつくったのが、1653年に江戸幕府(えどばくふ)から工事を命じられた庄右衛門(しょうえもん)と清右衛門(せいえもん)の玉川兄弟なんだ。その実績をたたえて、羽村に玉川兄弟の像(ぞう)が建てられているよ。また、五ノ神社(ごのかみしゃ)にある「まいまいず井戸」は、かたつむりの形をした通路が特ちょうの井戸なんだ。1千2百年前にできたといわれるこの井戸は、1960年まで使用されていたんだって。玉川上水もまいまいず井戸も、当時の歴史を学べる名所だよ。羽村市郷土博物館(はむらしきょうどはくぶつかん)でもいろいろ説明がきけるので、いってみよう。
はむら花と水のまつり
羽村(はむら)の名物であるサクラとチューリップや、玉川上水についてたっぷりと楽しめる一大イベントが「はむら花と水のまつり」だよ。はむら花と水のまつりは、毎年3月下旬(げじゅん)から4月下旬まで開かれるんだ。 さくらまつりでは約2百本のサクラが玉川上水や羽村堰(はむらぜき)周辺にさくよ。夜にはライトアップも行われるので、きれいな夜桜が楽しめるんだ。市内の神社からは、山車(だし)や神輿(みこし)がねり歩き、さくらまつりをもり上げるよ。 また、チューリップまつりでは、市内でただ一つの水田「根がらみ前水田(ねがらみまえすいでん)」のうら作(うらさく)を利用した、60種類およそ40万本もの色とりどりのチューリップの花を見ることができるんだ。
ハイキングやアユつり
豊かな自然のある羽村草花丘陵(きゅうりょう)自然公園には、いくつかのハイキングコースがあるよ。192mの大澄山(だいちょうざん)、235mの浅間岳(あさまだけ)などの山があり、気軽に登山も楽しめるんだ。山の上からは、すばらしい風景も見られるよ。ほかに、石器時代の家のあとなどが見られるコースもあるよ。また、きれいな川では、6月上旬ころアユつりが解禁(かいきん)になると、多くの地元の人や観光客がおとずれるんだ。アユつりには、オトリのアユを使う「友つり」と泳いでる魚を引っかける「コロガシつり」、川のふちやよどみに毛ばりをしずめてつる「ドブつり」の3つがあるんだって。チャレンジしてみたいね。
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このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。