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高尾陣場の動植物

ニホンザル

真っ赤な顔とお尻がトレードマークのニホンザルは、高尾周辺にも生息しており、群れで山道近くに出てくることがあります。一頭のオスに対して、数頭のメスと子ザルを連れて群れで生活するため、一頭のニホンザルを見かけると、近くにほかのニホンサルがいる可能性があります。口の中のほおの部分には「ほおぶくろ」と呼ばれるものがあり、ほおぶくろに食べ物を一時的に入れて蓄えておきます。植物の葉や芽、果実、昆虫などを食べ、エサの少ない冬場は樹木の皮なども食べます。ニホンザルを見かけても、エサを与えないようにしてください。

ニホンザル

ミヤマカワトンボとムカシトンボ

ミヤマカワトンボは体長約6cmのトンボで、日本産のカワトンボの中では最大のサイズです。小型の昆虫類を主にエサとしています。半透明な深みのある茶色の羽とメタリックグリーンの腹部を持ち、水辺を緩やかに、そして優雅に飛び回ります。5~8月頃に小仏川や木下沢などで見られます。ムカシトンボは体長約5cmのトンボで、古代から生き残っているトンボから「生きた化石」と呼ばれています。日本、ヒマラヤ、中国にだけ生息しており、高尾山で初めて産卵行動が観察されました。
5月頃に、木下沢や日影沢などで見られます。

ミヤマカワトンボ

オオルリ

オスは、頭から尾にかけてつやのある青色の羽根が特徴です。一方、メスは淡い茶色をしています。「ピィーヒーリーリー、ジジッ」という鳴き声が美しく、ウグイス、コマドリと並んで日本三大鳴鳥の1つに数えられています。夏鳥として渡ってきて、4月下旬から沢沿いの高い木のこずえなどでさえずります。縄張り中のオスは、さえずる場所をいくつか決めておいて、一定時間ごとに移動して鳴く習性があるのが特徴です。

オオルリ

カジカガエル

カジカガエルは、川の上流・中流域とその周辺の森林に生息しているカエルです。体の色は灰色と茶褐色の中間色で、主な生活場所である河川の石の上などでは保護色になるため、じっとしていると見つけるのが難しいカエルです。「フィフィフィフィ、フィー」と美しい鳴き声は、古くから人々に愛されてきました。オスとメスの体格差は大きく、メスの体長はオスの2倍近くあります。

カジカガエル

オドリコソウ

オドリコソウは多年草で、草丈は20~50cm、花の長さは約3cmの大きさをもつ植物です。花の形をした編み笠を被った踊り子のようにみえたことで、「オドリコソウ」という和名がつけられました。主に沢沿いのやぶや林のふちなど、半日陰のところに咲き、数年かけて成長します。花の色は白や淡黄色、ピンクが多く、葉は先がとがった広い卵形で、長さは5~10cmあります。

オドリコソウ

ツリフネソウ

ツリフネソウは野山の湿地に生える一年草で、沢沿いや道脇で群落となっていることが多いです。8~9月に開花します。名前の由来は、花の形が帆掛け船を吊り下げたように見えることから来ています。ホウセンカの果実と同様に、熟した果実に触れると弾けるのが特徴です。また、スズメガの仲間が吸蜜に訪れます。

ツリフネソウ

エイザンスミレ

エイザンスミレは、木陰から日当たりの良い所など様々な場所に自生する多年草です。沢沿いの林の下やふち、林道などで見かけることができます。比叡山で発見されたことから、その名が付けられました。葉に特徴があり、春に出る葉は鳥の足のように3つに裂け、それがさらに細かく分かれてギザギザしています。夏になると葉は大きく成長し、長さ15~25cmにもなります。花の直径は約2cmで、白色から淡い紅色のものがあります。開花時期は4月上旬~5月上旬です。

エイザンスミレ

ニリンソウ

ニリンソウは、山地の明るい林のふちや林内、沢沿いの草原などに生えている多年草です。 一輪や三輪のものも多く見られますが、1本の茎に2個の白い花をつけることが「ニリンソウ(二輪草)」の名の由来になっています。少し湿ったような場所を好み、水辺に近い林によく群生します。新緑の頃に、辺り一面を白い花で覆い尽くす様子はとても美しい光景です。開花時期は4月上旬~5月上旬です。

ニリンソウ

ミミガタテンナンショウ

ミミガタテンナンショウは、低い山の林の下やふちに生えている草丈30~40cmの多年草です。サトイモ科で、コンニャクやマムシグサの仲間になります。名前の由来は、筒状の花びらのように見える仏炎苞(ぶつえんほう:芽やつぼみを包む葉が変化したもの)のふちが、耳たぶのように張り出していることから来ています。楕円形の葉は、ふちに不規則なギザギザがあります。毒性の成分を含んでいるので、誤って食べないようにしてください。見頃は4月上旬~下旬です。

ミミガタテンナンショウ

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

都立高尾陣場自然公園

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