このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
本文ここから

多摩丘陵の動植物

エナガ

多摩地域では、一年中見られる留鳥、季節により暖地、寒地、高山、低山へ移動する漂鳥、移動途中に通過で立ち寄る旅鳥、季節に応じた夏鳥・冬鳥など、多くの野鳥を見ることができます。その中でもエナガは、多摩でもよく見られる鳥です。綿を丸めたような体に長い尾羽がついています。全長は約14cmで、尾羽を含めない身体はスズメよりも小さく群れる習性があるため、街中の街路樹がねぐらとなった時期の夕方には、たくさんのエナガの鳴き声で騒がしくなります。

エナガ

アズマヒキガエル

アズマヒキガエルは、ニホンヒキガエルの亜種にあたる大型のカエルで、世間では「ガマガエル」と呼ばれています。体中にいぼがあり、鼓膜の後ろにある耳線から毒液を分泌します。繁殖期以外はほとんど水に入りませんが、乾燥に強く、雑木林や民家の庭などに生息しています。3月頃に、池や田んぼでひものような形の卵を産みます。オタマジャクシの期間が非常に短く、小さいオタマジャクシの状態からカエルに変化して、すぐに陸上に生息するようになり、そのまま成長するのが特徴です。

アズマヒキガエル

ナミアゲハとキアゲハ

ナミアゲハ(アゲハチョウ)とキアゲハは、3~11月に明るい草原で花を求めて飛び回っている姿を見かけることができます。前羽の付け根が縞模様なのがナミアゲハで、塗りつぶした黒っぽい模様なのがキアゲハです。ナミアゲハ、キアゲハともに夏の終わりになると黄色みが強くなります。ナミアゲハとキアゲハは、開けた草地を早く飛んでいるので、止まっているときよりも飛んでいるときの方が見つけやすくなります。

キアゲハ

シオヤトンボとニホンカワトンボ

シオヤトンボは、4月中旬~6月に、丘陵地や低山地などで見られるやや小型のトンボです。メスと未熟なオスは黄色く、成熟したオスは腹部全体が白いのが特徴です。ニホンカワトンボは、同じ4月中旬~6月にきれいな小川沿いで見られます。ニホンカワトンボのオスは、羽がオレンジ色のものと、羽が透明のものがそれぞれ存在し、メスは羽が透明で縁紋が白くなっています。

二ホンカワトンボ

タチツボスミレ

春の花といえばスミレですが、多摩丘陵の代表的なスミレのタチツボスミレは、全国的にも最もポピュラーなスミレです。名前は、成長すると「茎が『立ち』上がる『坪』スミレ」に由来し、「坪」とは庭を意味します。日本には60種ほどのスミレが確認されていますが、識別するときの大きなポイントは、地下茎があるかどうかです。タチツボスミレは地下茎があり、立ち上がると茎の途中からも葉柄や花柄を付けます。

タチツボスミレ

キブシ

キブシはキブシ科キブシ属の落葉低木で、樹高は約3mですが、ときには7mに達するものもあります。山に普通に生え、幹は真っすぐに斜上し、よく分枝して3~5mに成長します。林縁や谷沿いの斜面に多く自生し、葉が伸びる前に淡黄色の総状花序をつけます。前年枝の葉腋から出て垂れ下がる3~10cmの花茎に、一面花を咲かせます。開花時期は3~5月ですが、同じ時期に開花する植物は少ないため、目立ちます。

キブシ

ノコンギク

ノコンギクは野菊の1つで、ヨメナと非常に似ています。ただし、種内の変異が大きいため、同種でも見かけが異なるものがあります。地下茎が横にはい、至るところから枝を出すため、まとまった群落を作りやすいのが特徴です。茎は立ち上がって枝を出し、高さは50~100cmに達します。草刈りのあとなど、茎を切っても小さい姿で花を咲かせます。

ノコンギク

ウグイスカグラ

日本固有種のウグイスカグラは、高さが約2mの落葉低木で、よく枝を分けて密に茂ります。 日本各地に分布しており、多摩丘陵でも日当たりの良い林縁などでよく見られます。 4~5月に、葉の付け根から垂れ下がったピンク色の花を可愛らしく咲かせます。

ウグイスカズラの花

お問い合わせ

このページの担当は自然環境部 緑環境課 自然公園計画担当です。

都立多摩丘陵自然公園

本文ここまで
以下フッターです。