プレス発表一覧へ戻る
平成13年11月7日     問い合わせ先
環   境   局      環境改善部有害化学物質対策課
               土壌地下水汚染対策係
               電話 03−5388−3495

         東京ガス株式会社深川用地の土壌汚染状況調査報告

 本日、東京都に対して、東京ガス株式会社から深川用地(深川工場跡地:江東区猿江)に
ついて、環境確保条例に基づく土地利用の履歴等調査届出書及び土壌汚染状況調査報告書の
提出がありましたのでお知らせします。

1 東京ガス(株)の調査結果の概要(下記参照)
(1)土地利用の履歴等調査結果
   深川用地においては、明治31年から昭和7年にかけて、石炭を主原料として都市ガ
  スを製造していた。その製造の工程で、ベンゼン、シアン化合物等の物質が生成され、
  それらが、装置の損傷等による漏洩により、土壌に浸透した結果、土壌汚染が発生した
  と推定した。
   なお、製造中止後は、同用地はグランド等として利用されている。
(2)土壌汚染状況調査結果
   42ヶ所でボーリング調査を行い、深さ10mまでの土壌を採取した。
   調査の結果、土壌溶出量で、鉛、砒素、全シアン、ベンゼン及び総水銀の5項目が都
  の汚染土壌処理基準を超え、地下水濃度では、鉛、全シアン、ベンゼン及び1,2-ジクロ
  ロエタンの4項目が地下水環境基準を超えていた。また、土壌含有量については、鉛、
  砒素及び総水銀の3項目が含有量参考値を超えていた。
   基準に対する超過倍率が高いのは、土壌溶出量で全シアンが汚染土壌処理基準の 670
  倍、同じくベンゼンが1300倍で、地下水濃度ではベンゼンが地下水環境基準の1500倍で
  あった。

2 都の対応
  都は同社に対して、早急に環境確保条例に基づく「汚染拡散防止計画書」の提出を求め、
 同計画書に基づき適切に対策が行われるよう指導する。


         深川用地の土地利用の履歴及び土壌調査結果の概要

1.場所    東京都江東区猿江2-15-10
2.面積    30,634平方m(約3.1 ha)
3.履歴
   当用地は、明治31年に当時の深川製造所として操業を開始し、昭和7年までの約34年
  間、石炭を原料としたガスの製造工場として稼動しておりました。石炭ガスの製造停止
  後は、グランド等として使用されております。
4.調査方法
   東京都および環境省の指針等に従い、42箇所のボーリング調査により最大深度10mま
  での土壌を採取し、土壌溶出量20項目、土壌含有量4項目について分析を行いました。
  また、ボーリング地点の内、18箇所を井戸仕上げして地下水を採取し、19項目について
  分析を行いました。
5.調査結果
   調査の結果、土壌溶出量5項目、地下水濃度4項目で基準を超えるデータが検出され
  ました。また、土壌含有量3項目で参考値を超えるデータが検出されました。カドミウ
  ム、有機燐、六価クロム、アルキル水銀、 PCB、セレン、ジクロロメタン、四塩化炭素、
  1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-
  トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンについては基準および
  参考値を超過したデータはありませんでした。なお、当用地は地表面がアスファルト舗
  装(人工芝)や健全土等で被覆されているため、汚染土壌が飛散することはありません。
  調査結果は、表1〜表3に示した。

 表1 土壌溶出量調査結果
+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|   項      目   |汚染土壌処理基準|基準超過試料数| 最大値 |最大倍率|
|              |        |(超過数/全試料)     |    |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|土壌溶出量|鉛       |   0.01    |  47 / 433 | 0.23 | 23  |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|[mg/   |砒素      |   0.01    |  87 / 427 | 0.18 | 18  |
|リットル] +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |全シアン    |検出されないこと|  58 / 430 | 67  | 670  |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |ベンゼン    |   0.01    |  31 / 427 | 13  | 1,300 |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |総水銀     |   0.0005   |   2 / 379 | 0.0028| 5.6  |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+

 表2 地下水濃度調査結果
+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|   項      目   |地下水環境基準 |基準超過試料数| 最大値 |最大倍率|
|              |        |(超過数/全試料)     |    |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |鉛       |   0.01    |   1 / 18 | 0.021 | 2.1  |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|地下水濃度|全シアン    |検出されないこと|   10 / 18 | 3.6  | 36  |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|[mg/   |ベンゼン    |   0.01    |   8 / 18 | 15  | 1,500 |
|リットル] +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |1,2-ジクロロエタン   0.004   |   3 / 18 | 0.20 | 50  |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+

 表3 土壌含有量調査結果
+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|   項      目   |  環境省   |参考値超過試料数 最大値 |最大倍率|
|              | 含有量参考値 |(超過数/全試料)     |    |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|土壌含有量|鉛       |    600   |  12 / 433 | 4,200 | 7   |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|[mg/kg]  |砒素      |    50   |  11 / 427 | 88  | 1.8  |
|     +−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+
|     |総水銀     |     3   |   9 / 379 | 150  | 50  |
+−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−+

プレス発表一覧へ戻る