ウミネコの被害防止対策

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簡易的なウミネコ防除網の設置方法

近年、春先にカモメの仲間であるウミネコが集団でマンションなどの屋上に群れてしまい、鳴き声による騒音やフンによる汚損の被害の原因となることがあります。
そこで、ウミネコの被害防止のために効果的と考えられる防除網の設置方法について、ホームセンターなどで販売されている材料を用いた簡易的な設置方法についてご紹介します。

1 屋上のウミネコが飛来する区域の四隅に園芸ポールを立てる。

飛来区域の広さに応じて、適宜園芸ポールを間に増やす。
園芸ポールは、ブロックなどを用いて固定する。

防除のイラスト1

2 園芸ポールの上部と下部にそれぞれ細い紐(あるいはワイヤー)を掛け、園芸ポール同士をつなぐ。

細い紐は、屋外で使用するため劣化に強い"耐候性"の素材の紐を用いる。

防除のイラスト2

3 園芸ポールに掛けた細い紐の上から防除網をかぶせ、細い紐と防除網を結束バンド(ケーブルタイ)で固定する。

防除網の高さは、ウミネコが網の上に乗っても地面まで沈まず、かつ屋上の強風で飛ばされないように、400mm~1,000mm程度を維持するのが好ましい。
防除網の網目は、50mm以下のものを用いる。
網の下部は隙間からウミネコが侵入しないように、結束バンドで密に固定する。
結束バンドは、屋外で使用するため劣化に強い"耐候性"の素材のものを用いる。
下部にはみ出した網は切断するか、ブロックなどで固定する。

屋上は風が強いため、防除網が飛ばされないように園芸ポールや網の固定には、細心の注意を払ってください。また、経年劣化するため、こまめにメンテナンスを行ってください。

防除のイラスト3


なお、防除網の設置を業者に依頼する際は、防除網の高さと下部の固定に注意してください。

また、ウミネコが屋上にとまることを防止するため、屋上の縁に釣糸を張ることは効果的です。ただし、ウミネコが上にとまっても釣糸が沈み込まないように、釣糸の高さはウミネコの足の長さの100mm以上を確保し、強く張る必要があります。

防除の写真

記事ID:021-001-20231206-008440