50 連光寺・若葉台里山保全地域

更新日

指定データ

指定年月日

平成26年11月14日指定、令和2年11月11日区域変更

位置 多摩市の東部に位置する連光寺地区及び
稲城市の西部に位置する若葉台地区にまたがる地域
面積 49,294平方メートル
 
連光寺若葉台1
 

自然の概要

丘陵地の谷戸に、湿地、畑、草地、雑木林など多様な自然が組み合わさった里山景観が残る地域で、湿地にはキバサナギガイ、ミズコハクガイなどの極めて希少な貝類や、ヘイケボタル、ホトケドジョウ等が生息している。雑木林には、タマノカンアオイやキンラン等の希少植物も生育している。

自然の保護と回復

 高密度に生息するキバサナギガイ、ナタネキバサナギガイ及びミズコハクガイを含む淡水産及び陸産貝類の生息環境の保全を図るとともに、残された多摩丘陵の農地を含む里山環境を保全。また、野生動植物保護地区を設定し、希少な動植物をはじめとした里山環境の生物相を保全する等生物多様性に資する取組を行っていく。

運営

 都民ボランティア、専門家、地域住民、地元市及び都等で構成する協議の場を定期的に設ける。

植生管理

「目標植生と管理方針」を基本とし、それぞれの地域の特性を考慮しながら、具体的な管理方法を検討していく。
具体化された管理方針に基づき、都民等と協働しながら、樹林管理、湿地管理及び農地保全等を継続的に行う。

 現存植生図(区域変更時)

区域拡張時の現存植生

 

活用

都民と協働して

1 森林部分においては、除間伐、下刈り等を行い、樹林環境管理を行う。

2 谷戸部の一部は、希少な動植物の生息・生育環境の保全を目的として管理するため、利用を制限する。また、多摩丘陵において、草刈り、水田耕作等を行う。それらの作業に際しては、希少な動植物の生息・生育環境に影響のない範囲で、環境学習又は体験の場として活用する。

3 耕作地(民有地)は、地権者の協力を得ながら、環境学習又は体験活動の場として活用する。また、耕作地(公有地)は、都民ボランティア、福祉団体、近隣の住民団体等との協働により、農作業の場として活用するほか、環境学習又は体験活動の場として活用する。

4 企業等が社会貢献活動を行う場としての活用も検討する。

5 希少な動植物や、生物多様性の保全に資する研究等の場として活用する。

野生動植物保護地区

連光寺・若葉台里山保全地域の谷戸部を野生動植物保護地区に指定し、区域内に生育・生息する以下の動植物の捕獲、殺傷、採取、損傷を禁止する。

両生類:ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、シュレーゲルアオガエルその他の両生類全種(ただし外来種を除く。)

魚類:ホトケドジョウ

昆虫類:ヒメアカネ、ヘイケボタル

貝類:キバサナギガイ、ナタネキバサナギガイ、ミズコハクガイ

記事ID:021-001-20231206-009208